575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

青大将昇天    鳥野

2008年06月03日 | Weblog
蛇です、青大将です、たぷり一尋余。
死んでいました。名城公園外苑の堀川端の草叢の中、体躯を長々と伸ばし、頭を傾げ、安らかそうな表情をして。

当方、無類のヘビ怖がり、出会えば逃げ出すのに精一杯、しみじみと眺めたのはこれが初めてという情けなさです。

よく見ればなるほど、畏敬の姿。古代人は神の使徒と崇め、永遠の生命、豊穣、再生、多産を祈ったというのも、納得。

現代でも、医療、医学、医薬の象徴とされ「杖に巻きついた蛇」はWHO(世界保健機関)のシンボル、救急車の車体のマークにも使われているそうです。

人の生活に密着し、民話、伝説、お伽噺などにしばしば登場する蛇は、俳人にも好まれる素材とか。秀句も多いと聞きました。

   蛇を見し身のときめきのしづまらぬ  多佳子

   蛇逃げて我を見し目の草に残る   虚子

   水銀のながるるごとし川の蛇     大木あまり
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You tube         愚足

2008年06月02日 | Weblog
 今時You tubeというサイトを見たことがないのは私くらいなものかもしれない。
 先日、東海林太郎の「麦と兵隊」を聞きたくてネット検索に苦労していると息子が「You tubeを開けてみたら」という。手伝ってもらって検索すると、バッチリ除州占領の実況放送付のレコード原盤が見つかった。当時の放送、映像をバックに東海林太郎が切々と歌っている。
 それから数日、深夜までYou tube の虜になって聞きたかった懐メロと映像三昧をした。
 昨夜はさすがに飽きて、俳句のYou tube は無いかと検索してみた。すると、 220の映像配信が見つかった。奥の細道紀行シリーズなど色々あって楽しませてくれた。
 まだご覧になっていない方は暇なときに一度you tubeを開いてみは。

   短夜や時取り戻すYou tube
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荻原俳句教室    遅足

2008年06月01日 | Weblog
先回の宿題は「木下闇」と「夏の空」


  空びんに詰めてありけり木下闇

出来た時は、それなりの感じがあったのですが・・・
空びんに詰めてある・・・という句は数多くあり、
木下闇との取り合わせは、ないかもしれないが、
類想句と読まれてしまう。
別のなにかを詰めているように読めて、
やはり木下闇を詰めているのか、と納得させる必要がある、
との診断。

パクリは得意ですが、パクッタと底が割れてはダメですね。

  空びんの蓋締めなおす木下闇
  空びんの木下闇を詰めなおす

    


  夏の空夫婦喧嘩に負けました

負けるが勝ち、というニュアンスが伝わってくる。
夏の空、という季語がよく効いている。
との診断。本人はこの句は自信なし、でした。
本人の評価と先生の評価は違うことが多いです。

次回は「走り梅雨」「ほとほぎす」
ほととぎす、は難問です。

コメント (2)
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