人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

植物図鑑-51 番外編 石の花

2025年02月08日 | 自然観察

西表島の南風見田の浜には、この様な石が沢山あります。芸術家が粘土をこねて作ったような石ですが、天然の産物です。

この石の元になった岩石は、約2,000万年ほど前の八重山層群の砂岩です。

砂岩は堆積岩ですから層状になったり、割れ目(亀裂)も入っています。

砂岩は粒子が粗いうえ、その様な不連続面に沿って酸素を含んだ水や空気が入り込んだりします。

茶色の部分は砂岩の中の鉄分が酸化され三価の鉄になった部分、青灰色の部分は還元され二価の鉄になった部分です。

それが波によって削り出され、この様な芸術作品になったわけです。


植物図鑑-49 アオガンピ

2025年02月05日 | 野の花山の花

冬になるとエサを探してシジュウカラがベランダにやって来る、時々炊き出し(餌やり)している。

シジュウカラと書いた巣箱を見たことある、始終空では鳥もやってこないだろうと思ったりした。

 

ジンチョウゲ科アオガンピ、日本では沖縄島以南、台湾・フイリピンに分布する常緑低木。

これは西表島祖納の海岸で撮ったもの、慶良間諸島の座間味島でも見たことある。

 

古くから和紙の製紙に用いられ、別名オキナワガンピ、海岸の岩場に多いが山地の林内にも分布する。

アオガンピから作られる和紙は絹のような光沢が有り、丈夫で美しいとのこと。


植物図鑑-48 サルトリイバラ

2025年02月04日 | 野の花山の花

 

ユリ科サルトリイバラ、この植物の名前についてはずいぶんと悩まされました。

図鑑やネットからざっと拾っただけで ①サルトリイバラ ②ハマサルトリイバラ

③サツマサンキライ ④ササバサンキライ ⑤カラスバサンキライが有りました。

さらに調べると、○○サンキライは中国からの外来種で、中国産サルトリイバラの根塊を

漢方薬名の「山帰来」と言うが名前の由来でした。

 

在来種のサルトリイバラの蔓には棘が有り、サンキライには棘が無いとも書いてありました。

よく見ると蔓の節の所に棘が有ります。

 

サルトリイバラは日本全国に分布するようだが、①~⑤の名前は地方により適当に使い分けているようです。

したがって西表島で撮ったこの植物は正式名称「サルトリイバラ」です。

 

 

 


植物図鑑-47 カショウクズマメ

2025年02月03日 | 野の花山の花

マメ科カショウクズマメ(火焼葛豆)、八重山諸島および台湾に分布する蔓性木本植物。

西表島ならではの亜熱帯の植物です、火焼とは台湾の火焼島、現在の緑島に由来します。

台湾が日本統治時代、日本人の植物学者が付けた名前らしいです。

 

これは昔西表島をウロウロと歩き回っていた時に拾ってきたカショウクズマメの豆です。


植物図鑑-46 ベニバナボロギク

2025年02月02日 | 野の花山の花

夜明け前、昨日から雪が降り続いています、今年は雪が少ないなんて言っていたのに、結局は例年通り。

 

夜が明けても雪が降っています、毎日駐車場の雪かき、年寄りには良い運動になっています。

 

キク科ベニバナボロギク、アフリカ原産の帰化植物、関東地方から南西諸島まで広く分布する。

日本に帰化したのは第二次大戦後と言われるから、約80年で1,500km分布を広げたことになる。

 

道路わきなんかに良く生えているので、人間の移動に伴って分布を広げたのだろう。


植物図鑑-45 シマオオタニワタリ

2025年02月01日 | 野の花山の花

チャセンシダ科シマオオタニワタリ、西表島の最初の植物は何にしようか迷ったが、やはり亜熱帯のジャングルを

代表するシダ植物、その中でも至る所に生えている着生植物のシマオオタニワタリを持ってきた。

種子島以南の南西諸島と小笠原諸島に分布する、あっ!青ヶ島にも生えていたが、同じ種類かな?

この狭い範囲にいったい何種類の亜熱帯の植物が生えているのだろう、数えてみてください。

昨夜はよく降りました、窓の外の雪景色を眺めながらパソコンのキーボードを叩いています。