西表島の南風見田の浜には、この様な石が沢山あります。芸術家が粘土をこねて作ったような石ですが、天然の産物です。
この石の元になった岩石は、約2,000万年ほど前の八重山層群の砂岩です。
砂岩は堆積岩ですから層状になったり、割れ目(亀裂)も入っています。
砂岩は粒子が粗いうえ、その様な不連続面に沿って酸素を含んだ水や空気が入り込んだりします。
茶色の部分は砂岩の中の鉄分が酸化され三価の鉄になった部分、青灰色の部分は還元され二価の鉄になった部分です。
それが波によって削り出され、この様な芸術作品になったわけです。