人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

風邪をひいたので池澤夏樹を読む

2019年11月01日 | 今日の雑感雑記


風邪をひいて体がだるいし咳が出る、何をする気力も無いので本を読んで暇つぶしをしていただけ。
池澤夏樹の「科学する心」集英社インターナショナルの中に「主観の反逆 あるいは我が作品の中の
反科学」という章がある。
出だしからして「この章で自分が何を書こうとしているのかまだよくわからない」である。
読み進めると「主観の反逆 反科学」の勧めである、が決して神秘主義や神学の勧めではない。
では何を言わんとしているのか「実は私もまだよくわからない」が、以前同じような本を読んだ
レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」である。
「美しいもの、未知なるもの、神秘的なものに目を見張る感性【センス・オブ・ワンダー】を
育むために、子供と一緒に自然を探索し、発見の喜びに胸をときめかせるー」
池澤夏樹の「科学する心」は、全編このセンス・オブ・ワンダーが底通しているように思えた。

今自分の居る所が世界の中心

2019年05月23日 | 今日の雑感雑記


誰しもが一度は行ってみる父島のウエザーステイション、東京は此処から1,000km先に有る。
どんなに長い旅をした絶海の孤島でも、一旦島へ上陸してしまえば、其処が世界の中心だ。
人間は旅する動物、この感覚は人類進化の途上でDNAに刻み付けられた本能みたいなもの。
そうとでも思わなければ、世界の辺境へ拡散していった人類は、孤独に耐えられなかった。

あれから一年

2019年04月24日 | 今日の雑感雑記


昨年父島から採ってきた、はからめの不定芽を鉢に移植してから一年が経ちました。
一年経ってやっとここまで成長と思う反面、
もう一年も経ってしまったのかと、もうすぐ爺の我が身を思う一年でもありました。



北国で長い冬を過ごした後は、こんな亜熱帯の森の中へもう一度行ってみたくなります。



小笠原諸島の森には危険生物もうるさい外国人も居ません、行きましょうもう一度。



小笠原の海を背景に咲くアオノリュウゼツランの花です。



亜熱帯の森にはシダ植物が似合います。



ムラサキカタバミ、雑草の花ですがきれいです。

記憶と言う名の書物のしおり

2018年11月25日 | 今日の雑感雑記


FUJIFILMのチェキみたいな小さな写真を作ってみた。
チェキは名刺とほぼ同じ大きさなので、名刺印刷アプリを使えば簡単に大量に作れます。
なんでこんなアホな事しているかと言えば・・・・・。



これまで撮りためた写真は、25GBのブルーレイデスク数十枚に保存してあるのだが、
いちいちパソコンの画面で見るのは面倒くさい。
この小さな一枚の写真は、記憶と言う名の書物に挟み込んだしおり、
余白の枠に印刷した撮影年月日は記憶のペ-ジ数です。
これを見て、何時・何処で・何を見たか思い出せない様になったら、
特別養護老人ホーム行き(入れてくれればだが)ですな。

春夏秋冬に何思う

2018年11月08日 | 今日の雑感雑記


昨日と同じ近所の公園の桜の落ち葉を真四角写真で撮ってみた。
と言えば様に成るが、本当は端に余計な物が写っていたのでトリミングしただけ。
いよいよブログのネタが無くなってきたので、在庫の中から適当に写真を選んで御託をならべてみた。



5月に撮った桜花、上の写真の落ち葉になった桜と同じ木です。
春先若葉が出て花が咲き、夏に青葉を茂らせ、秋には枯葉となって散ってゆく。
一本の桜の木を見ていると、人間の一生を見ているようだ、
この年寄りにも青春と言う季節が有ったんだろうな・・・・有ったかな?



北国北海道の植生ではない、少なくとも我が家の裏山ではない。
春夏秋冬の四季を別名、青春・朱夏・白秋・玄冬とも言う、
人生に当てはめれば青年・壮年・初老・老年か。
亜熱帯の植物は一年中青春みたいなものだ、初老や老年は無い、いいな。



濃密な息苦しいまでの緑の世界、亜熱帯の森の中、まさしく朱夏・壮年の人生を彷彿とさせます。
かってはこんな世界が好きでよく足を踏み入れていたものだが、この頃はちょいと重たすぎる。



プラタナス最後の一葉まであと少し、玄冬の一歩手前、老年期ですな。
カメラのファインダーの中に、我が身の行く末を見る思いで撮りました。



玄冬、厳冬とも言う、森の植物達には雪が融ければまた春がやってくるが、
この年寄りに春は二度とやってこない、消え去るのみ・・・ナムアミダブツ。

日本の四季と わび・さび

2018年11月05日 | 今日の雑感雑記


今日の朝刊に「日本の四季と わび・さび」に関するエッセイが載っていた。
そもそもはなから感性などというものを持ち合わせていないこの暇人は、
「わび・さび」と言われればこんな物しか思い浮かばない。
これは「わび・さび」の「わび」ではなく侘びしいの「わび」だろうと言われてしまいそう。



5月30日のブログに載せた手稲山頂上の残雪状況。



これは先日11月3日の手稲山頂上の積雪状況、
すなわち雪の無い期間は6月から10月までの五カ月間だけ。



雪面に映った影、こんなのも「わび・さび」と言うのかなぁ~。

結局写真て何なんだ

2018年10月06日 | 今日の雑感雑記


一枚の写真の中には①目的:何を撮ろうか ②構図:撮りたいものの配置 
③時間:シャッターを押すタイミングの三要素が人間の意識として写りこんでいる。
この様な旅行代理店の観光案内みたいな写真が典型ですね。
では人間の意識が全く入らない写真は可能か、ある程度は可能です。
例としてNikon Key Mission 80 のルート撮影機能で撮ってみた。
いつ・どこで・何を撮るかは全てカメラまかせです。



この例では、ファインダーを覗いて撮った下手な写真と区別がつかない。



なかには、あえてこんな写真を撮る人が居るかもしれない。



偶然とはいえ、構図が決まりすぎている。



写真を撮る手を撮ったピンボケ写真、目的も構図もタイミングも無い写真とはこれぐらいかな。
写真における人間の役割とは、カメラを現場へ運ぶだけ、結局写真て何なんだ?

アダンの海と野良の猫

2018年09月29日 | 今日の雑感雑記


嵐の前の静けさとでも言うのでしょうか、今朝は綺麗な朝焼けが。



嵐が一つ過ぎ去るたびに秋が深まり、そして冬がやってくる。



寒くなると南を目指します、ジェットストリームの流れ来る先へ。



陽光きらめく南の海と・・・・・。



満天の星空が待っています。



そして野良の猫ちゃんも・・・・・少し警戒されている。



わらび

2018年06月25日 | 今日の雑感雑記


ネットで「わらび」を検索すれば、埼玉県蕨市またはJR京浜東北線蕨駅のこと、とある。
昔は蕨が生えているようなど田舎だったんでしょうか。(蕨説と藁火説が有る様です)
それはさておいて、わらびは世界中に分布しているが、食用にしているのは日本人だけらしい。
スーパーで売っているわらびの水煮の大半はロシア産です、「こんな物食うやつの気がしれない」
などと言いながらロシア人はワラビ採りしているのかな。
ワラビには、ビタミンB1分解酵素、青酸配糖体、発がん物質が含まれる有毒植物なのです。
アク抜きしないで食べると舌にビリッとくる苦さがある、あれば毒の味なのか。