今まで旅先で食い物に気を使うことはあまりなかった。
食い気よりも、何か珍しさを探してウロウロと歩き回るのに忙しかったのである。
先日の旅では、硫黄島の民宿の朝食に青菜のお浸しが出た。
パリッとした歯触りに何とも言えぬ味と香り、あえて例えるならば
くせの無い採れたての山菜の味と香りとでも言おうか。
「これは何の菜ですか?」オカミいわく「家の畑で今朝採ってきたホーレンソーだが
不味いですか・・・・?」
とんでもない!すごく美味しいのです。
美味しすぎてホーレンソウーとは解らなかったぐらいです。
そこいら辺のスーパーで売っているホーレンソーとは明らかに別物
もしかしたら種類が違うのかも。
朝宿を出るとき昼食の弁当を作ってくれる。
梅干しと高菜の混ぜご飯のオニギリを月桃の葉にくるんだもの。
オカズは卵焼きにウインナー、塩味の効いた飛び魚の乾物、
ピリッと辛みの効いた大根の味噌漬け等々。
露天風呂の側で海を眺めながら食べたオニギリ弁当、これがまた美味しかったのです。
食い物の写真を撮ることなぞないのだが、こればかりは思わず一枚。
唯のお浸しやオニギリ弁当が美味しいと思う様になるとは、やはり齢ですかな。
国道58号線とは、鹿児島市を起点とし沖縄の那覇市に至る総距離855km
(内陸上部255km)の日本最長の国道である。
今回種子島へ行ったら、結果として全線を徒歩と車と船で移動したことに
なってしまったので、これまでの写真をかき集めてUPします。
これは沖縄本島の奥集落にあった国道58号の記念碑です。
鹿児島市内の国道58号の起点、実に解りやすい場所でした。
西郷さんが毎日眺めている国道58号(朝日通)の風景、正面は桜島です。
市内の58号は、NHK前までの約700mしかありません。
海を渡って種子島西之表市、漁港に面したAコープ前、ここが58号の起点です。
南種子町島間港前のT字路が58号の終点、西之表市から約50kmの区間です。
奄美大島における国道58号の起点は、笠利町里の県道601号・602号との
三叉路が起点なんだが写真が無い。
代わりに山羊島と名瀬市街地の写真、画面左端を58号が通っている。
終点は大島海峡に面した古仁屋、ここもジャストポイントの写真が無いので
高知山展望所から見下ろした古仁屋市街地です。
ちなみに奄美大島の58号は「本当にこれが国道?」と思えるような
スゲー山岳道路の部分も有ります。
沖縄本島における国道58号の起点は、奥集落の奥川に掛かる奥橋です。
何でもかんでも奥の名がつき、昔は舟でしか行けない陸の孤島だったそうです。
その昔、那覇から奥まで無謀にも歩いて行こうとした時撮った写真。
片側三車線の58号は、那覇の牧港から名護の許田へ至るかっての軍用一号線です。
そして此処が国道58号線の終点、奥から約130km、鹿児島から約855kmの
那覇市明治橋です。
いくら暇人とは言え、よくもまあこんな所をウロウロしていたものだ。