![]() | 梅原猛の授業 仏教梅原 猛朝日新聞社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆内容(「MARC」データベースより)◆
中学生に向けて一学期間、実際に行われた「仏教」についての授業をもとに単行本化。
子供たち・大人たちを問わず、全ての日本人に向けて易しく語る仏教の真髄。
【読んだ理由】
題名に惹かれて。
【印象に残った一行】
『近代哲学の立場は、個人の上に立っています。個人は死ねば、その後にはなにもない。しかし、現代の科学は、新しい知見を生み出した。人間の生命、生きとし生けるものの生命は、遺伝子によってずっとつながっている。遺伝子というものを、最近の科学は見出したんです。遺伝子の立場に立てば、個人は死んでも遺伝子は残る。新しい遺伝子科学の上に哲学を立てるとすれば、デカルトのような個人を中心と近代哲学の考え方は成立しないと思います』
『そしてこのような遺伝子は、自己を生き永らえさせようとする自利の要素と、自分を犠牲にしても子孫を残そうとする利他の要素をもっている。遠く離れた海の彼方から自ら生まれた川に帰って卵を産んで死ぬ鮭には明らかに利他の精神がある。
生きとし生けるものはみな自らこのような利他の精神を宿している。遺伝子そのものに仏教のいう自利利他の要素が含まれるのである。自分を犠牲にしても子孫を残そうとする利他の精神はやがて家族をこえて国家や人類までに及ぶ』
【コメント】
易しく、書かれているが、やはり宗教、仏教を理解することは難しい。
大乗、小乗、密教、顕教????

