阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)魯 迅,竹内 好岩波書店このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆出版社からのコメント◆
人が人を食うという妄想にとりつかれた「狂人日記」の「おれ」,貧しい日雇い農民でどんなに馬鹿にされても「精神的勝利法」によって意気軒昂たる阿Q.表題二作とも辛亥革命前後の時代を背景に,妄想者の意識・行動をたどりながら,中国社会の欺瞞性を鋭くえぐり出す.魯迅最初の作品集『吶喊』の全訳.
◆著者紹介◆
(1881~1936)本名・周樹人。中国浙江省の地主兼官僚の家に生まれるが、祖父の贈収賄事件後、父が病死して没落する。1898年南京で学び、1902年から日本に留学している。帰国後は大学で教鞭を執りながら、執筆活動を精力的に行う。
【読んだ理由】
「読んでおきたい世界の名著」(三浦朱門編)を読んで。
【コメント】
辛亥革命前後を背景に「精神的勝利法」の弱点と、革命の際に殺害される、定職を持たず、村人に愚弄される独身で文盲の日雇い人夫・阿Qの悲喜劇が、革命と民衆を通して描かれているが、イマイチ私には良く理解できなかった。