![]() | 居酒屋ゾラ,古賀 照一新潮社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆出版社の内容紹介◆
ゾラの小説は、はいりやすい。それにすごく今日的なのだ。まじめに働き天国へ這い上がったのに、分相応を知らず再び地獄へ落ちた女の話。
洗濯女ジェルヴェーズは、二人の子供と共に、帽子屋ランチエに棄てられ、ブリキ職人クーポーと結婚する。彼女は洗濯屋を開くことを夢見て死にもの狂いで働き、慎ましい幸福を得るが、そこに再びランチエが割り込んでくる……。《ルーゴン・マッカール叢書》の第7巻にあたる本書は、19世紀パリ下層階級の悲惨な人間群像を描き出し、ゾラを自然主義文学の中心作家たらしめた力作。
ゾラの小説は、はいりやすい。それにすごく今日的なのだ。
まじめに働き天国へ這い上がったのに、分相応を知らず再び地獄へ落ちた女の話。
◆著者◆
1840-1902)フランスの小説家。パリ生れ。
事務員・ジャーナリストを経て短編小説の執筆にとりかかり、出世作『テレーズ・ラカン』(1867)ののち、第二帝政下の一家族の歴史を描く連作を発表。
その中に『居酒屋』(1877)『ナナ』(1880)『ジェルミナール』(1885)『大地』(1887)などがある。
1898年ドレフュス事件に際し禁固刑判決を受け、一時英国に亡命した。
不慮のガス中毒でパリで死去。
【読んだ理由】
「読んでおきたい世界の名著」(三浦朱門編)を読んで。
【印象に残った一行】
ロリュ夫婦が彼をつれて帰ろうとした。すると、バスージュはふりかえって、しゃくりしいしい、捨てぜりふをつぶやいた。
『死んじまえば、だ・・ねえ、いいかね・・死んじまえば、それっきりなんだからな』
【コメント】
読んでいて面白いのだが、時折何とも言い得ない嫌悪感を感じた。
読後も何故か心の中にドロドロしたものが残る。そのドロドロが何なのかよくわからない。
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