![]() | ホテルローヤル |
クリエーター情報なし | |
集英社 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
ホテルだけが知っている、やわらかな孤独
湿原を背に建つ北国のラブホテル。訪れる客、経営者の家族、従業員はそれぞれに問題を抱えていた。閉塞感のある日常の中、男と女が心をも裸に互いを求める一瞬。そのかけがえなさを瑞々しく描く。
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も複雑な事情を抱え…。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
桜木/紫乃
1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。12年、『LOVE LESS(ラブレス)』で第146回直木賞候補となる
【読んだ理由】
第149回直木三十五賞受賞作
【印象に残った一行】
『誰も恨まず生きてけや』
『いいかミコ、おとうが股をまさぐったら、何にも言わずに脚開け。それさえあればなんぼでもうまくいくのが夫婦ってもんだから』
『いいかミコ、何があっても働け。一生懸命に体動かしている人間には誰も何も言わねぇもんだ。聞きたくねえことには耳ふさげ。働いていれ ばよく眠れるし、朝になりゃみんな忘れている』
【コメント】
どなたかが書評で書いておられたが、「性」ではなく、市井の人の「生」が内容は重いが爽やかに描かれている。