日本男道記

ある日本男子の生き様

無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)

2014年09月20日 | 読書日記
無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版

【一口紹介】
◆内容紹介◆
高校や大学に通学しておらず、 独身で、ふだん収入となる仕事をしていない15~39歳の「若年無業者」。

潜在数で日本に483万人とも指摘される彼らが年を取り、増え続ければ、日本の社会は成り立たなくなる。

現場を知るNPO代表と気鋭の社会学者が若年無業者2300人以上からのリアルなデータに基づき、ミクロとマクロ双方の現状認識と衝撃の未来予測、
いま打つべき方策を解き明かす!

【目次】

はじめに

第1章 なぜ、いま「若年無業者」について考えるべきなのか
・メディアで報じられる「怠惰な若者たち」
・無業社会の出現
・人間関係が喪失する無業状態
・人口減少社会の希少財としての若年世代
・多くの誤解にさらされる若年無業者の実態

第2章 「働くことができない若者たち」の履歴書
<ケース1>
大卒後、超有名企業に入社も 憧れた「ビジョン」と乖離する現場で苦悩
<ケース2>
100通のお祈りメールに心を折られ、「申し訳なくて」面接を受けられない
<ケース3>
初心者歓迎のIT企業に就職も 教育なし・休み無し・突然の退職勧奨
<ケース4>
難関資格を見事取得も 面接が苦手で働けず、ひきこもり生活へ
<ケース5>
会社の都合で2度の解雇を経験。「とにかく潰れない会社で働きたい」
<ケース6>
友人と会社を設立もケンカ別れし退職。自信はあったのに再就職は失敗の連続
<ケース7>
夢も働く気もないが、人とはかかわりたい

第3章 「働くことができない若者たち」への誤解
Q1.そもそも「若者」の定義とは何か?
Q2.15歳と39歳の若年無業者に違いはあるのか?
Q3.結局、自分のやりたい仕事を選んでいるだけでは?
Q4.お金はなくても毎日自由に遊んだりしているのでは?
Q5.親のすねをかじれるから働かないのでは?
Q6.病気というよりも本人の意欲の問題では?
Q7.親やハローワークなど相談する場所はあるのでは?
Q8.彼らは自分の現状を改善しようとは思っているのか?
Q9.学歴と無業の割合は関係するのか?
Q10.なぜ、会社を辞めてしまったのか?
Q11.彼らはどのような支援を求めているのか?

第4章 「無業社会」は、なぜ生まれたか?
・若いころの苦労が美徳とされた時代
・格差社会からSNEPまで
・日本的経営と長期的雇用の合理性
・「福祉国家の危機」と「新しい社会民主主義」
・年金制度参加が大前提の日本型福祉社会
・戦後から最小限でやってきた日本の福祉
・田中角栄以降、場当たり的に発展した福祉
・フリーター、就職氷河期が少子化の原因! ?
・ようやく若者も「弱者」として認め始めた公的機関
・一度こぼれ落ちると圧倒的不利になるシステム
・人材を育てる場所がなくなった日本

第5章 「無業社会」と日本の未来
・生涯のコストギャップは一人1億5000万円
・OECDが推計した潜在若年無業者483万人
・社会とはいかにして483兆円を減らしていくか

第6章 若年無業者を支援する社会システムのあり方
・消えた「再チャレンジ担当相」のポスト
・エビデンスとしての『若年無業者白書』
・省庁の壁を越えて取り組むべき若年無業者対策

第7章 「誰もが無業になりうる社会」でNPOが果たす役割
・小さな成功事例を作る
・ミクロのデータを蓄積する
・エコシステムを作る

おわりに

◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
工藤/啓
1977年、東京都生まれ。特定非営利活動法人育て上げネット理事長。2001年若年就労支援を専門とする任意団体設立、2004年NPO法人化。金沢工業大学客員教授、東洋大学非常勤講師

西田/亮介
1983年、京都府生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授。専門は情報社会論と公共政策学。情報と政治、ソーシャルビジネス、協働推進、地域産業振興等を主な研究テーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

【読んだ理由】
仕事柄。

【コメント】
若者無業者は
「求職型」(就職希望を表明し、かつ求職活動をしている個人)
「非求職型」(就職活動を表明しながら、求職活動はしていない個人)
「非希望型」(就職希望を表明していない個人)
に分け、かつ「求職型」を
「働きたいけど働けない」
「働き続けることができない」
「もう何から始めたらいいのかわからない」
に本書では類型されている。
私の仕事は三番目で、就職準備性のある方を主に対象としているのだが。

Daily Vocabulary(2014/09/20)

2014年09月20日 | Daily Vocabulary
15201.have got no end of(~は枚挙にいとまがない、際限のない)
They have got no end of wonderful museums, galleries and shops.
15202.stroll around(散策する、ぶらぶら歩き回る)
I realized that Paris is ideal for stroll around with no set goal.
15203.kick back in(~で休憩する)
It is wonderful to kick back in in the city's cafes.
15204.con artist(しばらく中断していた活動、仕事に戻る)
He is too old to con artist now.
15205.forlorn(荒れ果てた,さびれた,わびしい)
I know that might sound a bit forlorn.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

iタウンページ