陸王 | |
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集英社 |
◆内容紹介◆
勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。
埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。
といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。
そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。
長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。
しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。
資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか?
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
勝利を、信じろ。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。このシューズは、私たちの魂そのものだ!埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか?世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足―。従業員20名の地方零細企業が、伝統と情熱、そして仲間との強い結びつきで一世一代の大勝負に打って出る!
【読んだ理由】
新聞の書評を読んで。
【印象に残った一行】
「大企業の看板に胡坐をかいて、仕事の中身よりも社名や肩書にプライドを感じる連中が。仕事の質や誠意より、利益を優先させるような奴らなんて、世の中にはゴマンといるんだ。むしろ、ああいう奴らのほうが多数派かもしれない」
「寿郎を知らない人間ほど始末の悪いものはないからね。選手のためにもそんな奴に負けるわけにはいかないんだ。我々はシューズを作っているけれども、本当の目的はそれを売ることじゃない。それを履く選手を支えることだ。そして、一緒に夢を追いかけることだろう。それを理解している人間とそうじゃない人間とでは、天と地ほどの差が生まれる」
【コメント】
この秋TV で放映されるらしい、楽しみだ。