【内容紹介】
大切なはずの身内を手にかける――その時、家族に何が起こっていたのか。
「まじ消えてほしいわ」とLINEで罵り、同居していた病弱の母親を放置し餓死させた姉妹、首を絞め殺した引きこもりの息子の死に顔を30分もの間見つめていた父親、幼い兄弟を手にかけた母親を持つ娘の、加害者家族としての慟哭……人はなぜ家族を殺してしまうのか。7つの事件が問いかける、けっして他人事ではない真実。
大切なはずの身内を手にかける――その時、家族に何が起こっていたのか。
「まじ消えてほしいわ」とLINEで罵り、同居していた病弱の母親を放置し餓死させた姉妹、首を絞め殺した引きこもりの息子の死に顔を30分もの間見つめていた父親、幼い兄弟を手にかけた母親を持つ娘の、加害者家族としての慟哭……人はなぜ家族を殺してしまうのか。7つの事件が問いかける、けっして他人事ではない真実。
【読んだ理由】
「鬼畜」の家に続く「石井光太」作品
【最も印象に残った一行】
「鬼畜」の家に続く「石井光太」作品
【最も印象に残った一行】
ある別の殺人事件だが、母親が引きこもるの息子を殺害した父親をかばって、公裁判官に訴えたことがある。
「息子の病気がどれだけのものだったのか。そんな子供を持つ家族がどれだけ苦しんだにか。そんなこと、家族以外の誰にもわかるはずないと思います。あの子がいたから、事件は起きた。それは他の家族だって同じだと思います」
裁判官は目をそらし、沈黙したものの、最後は有罪とした。
【コメント】
本書で扱われた7つのケース<介護放棄><引きこもり><貧困心中><家族と精神疾患><老老介護殺人><虐待殺人><加害者家族>他人事と済まされない、誰の身の上にも起こり得る、ズッシリと重いテーマばかりだ。
本書で扱われた7つのケース<介護放棄><引きこもり><貧困心中><家族と精神疾患><老老介護殺人><虐待殺人><加害者家族>他人事と済まされない、誰の身の上にも起こり得る、ズッシリと重いテーマばかりだ。