昭和40年代の中頃に三人は大阪支社で部門は違ったが、同じフロア―で勤務していた。そして昭和50年代には神田の美土代事務所で働いていた。
その頃のある休日に三家族はそれぞれの子供を連れて秋川渓谷で一日楽しく遊んだこともある。うちの一家は千葉県流山市の南柏の会社のアパートから出かけた。
1月某日その三人が午後三時半にJR有楽町国際フォーラム口で落ち合って、定年退職者の昼のいろんなグループの一杯会の集まりでいつも満員で賑やかな「さがみ」へ向かった。
ちょっと早くついたので駅の周辺をぶらぶらした。
「さがみ」は新有楽町ビルの地階にある。
この店には「真澄」があるのでオーダーした。話はあの人は今どうしてるとか、“赫赫”たる病歴の数々とか近況とか話は尽きず
楽しく時間を過ごした。結果、真澄の量は〆て一升四合だったとか!、いやあ お二人は強い!!
生垣さんから「千字文」と「信濃の国」の額装を頂いた。書の資質は自分には全く欠落しているので生垣さんの作品には感嘆するしかない。もう趣味の域ははるかに越えているのでは。
3人ともに信濃の国になんらかの縁があるので「信濃の国」を書いたとのことだった。
千字文とは、中国の梁(りょう)の時代に、武帝(在位502年~549年)が周興嗣(しゅうこうし)に命じて作らせた、文字習得のための教材です。
書聖と呼ばれた能書家、王羲之(おうぎし)の筆跡を模写して作られ、書道の手本として広く利用されました。
1000字の異なる漢字を使い、250の4字句からなる韻文で構成されています。(ネットから引用)。
『信濃の国』(しなののくに)は、長野県の県歌である。1900年(明治33年)発表。
作詞は旧松本藩士族の浅井洌(1849年 - 1938年)、作曲は東京府出身の北村季晴(1872年 - 1930年)により、1900年(明治33年)に成立した。
元は長野県師範学校附属小学校の郷土唱歌として作られ、その後身に当たる信州大学教育学部附属長野小学校の校歌としても歌い継がれている。(wikipediaから部分引用)
追加記事
2006年01月20日(金) ブログ「阿智胡地亭の非日乗」掲載。
[信濃の国]と言う歌
ある仕事の関係もあり、一時期、近畿長野県人会に入会していたことがあります。(長野県生まれでなくても、出身者の2世の入会は認められていました。)集まりがあると、会の席の配置が面白いといつも思いました。
長野、松本、伊那、佐久、飯田、諏訪と言うように、盆地ごとに分かれて卓が作られるのです。遠い昔からこの各地はお互いに張り合って、何事も競ってきたのだそうです。
ところが会の終わりには、間違いなく必ず皆が仲良く心を一つにして斉唱する歌があります。それが[信濃の国]です。
聞いたことはありますが、私は歌えないので口パクでお茶を濁しましたが、山国信州から出てきて、浪速の街で長年商いをして生き抜いてきた60、70歳代の男女の会員のお顔はいつも晴れ晴れと嬉しそうでした。
県の中ではそれぞれの盆地は、他とはあまり仲が良くないそうですが、日本の県では接する他県が一番多いと言う県なので、外部に対しては負けないように団結して信州人として一本化する?・・んだそうです。
ちなみにぐるりを接する他県とは;富山県・新潟県・群馬県・埼玉県・山梨県・静岡県・岐阜県・愛知県ですが、旧国名では十州になります。
「信濃の国」はこんな歌ですが、今も老いも若きも信州人が二人集まれば必ず歌うと言われています・・んなわけはないか。
1 信濃の国は 十州に
境連ぬる国にして
聳ゆる山は いや高く
流るる川は いや遠し
松本 伊那 佐久 善光寺
四つの平は 肥沃の地
海こそなけれ 物さわに
万ず足らわぬ 事ぞなき
2 四方に聳ゆる山々は
御獄 乗鞍 駒ケ岳
浅間は殊に 活火山
いずれも国の 鎮めなり
流れ淀まず ゆく水は
北に犀川 千曲川
南に木曽川 天竜川
これまた国の 固めなり
3 木曽の谷には 真木茂り
諏訪の湖には 魚多し
民のかせぎも 豊かにて
五穀の実らぬ 里やある
しかのみならず 桑とりて
蚕飼いの業の 打ちひらけ
細きよすがも 軽からぬ
国の命を 繋ぐなり
4 尋ねまほしき 薗原や
旅のやどりの 寝覚ノ床
木曽の桟 かけし世も
心してゆけ 久米路橋
くる人多き 筑摩の湯
月の名に立つ 姨捨山
しるき名所と 風雅士が
誌歌に詠みてぞ 伝えたる
5 旭将軍 義仲も
仁科の五郎 信盛も
春台 太宰先生も
象山 佐久間先生も
皆此国の 人にして
文武の誉 たぐいなく
山と聳えて 世に仰ぎ
川と流れて 名は尽ず
6 吾妻はやとし 日本武
嘆き給いし 碓氷山
穿つ隧道 ニ十六
夢にもこゆる 汽車の道
みち一筋に 学びなば
昔の人にや 劣るべき
古来山河の 秀でたる
国は偉人の ある習い
(長野県知事から、関西でよく信州の広報に勤めおると、鯉の甘煮の一折くらい送ってほしい)