阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

居酒屋E❝e❞の女将の川柳と俳句   「神戸新聞  読者文芸」シリーズ   その5/全24回

2023年02月20日 | 居酒屋“e”の女将の俳句と川柳

居酒屋E❝e❞ の女将が「神戸新聞文芸」に投稿した句の中で入選し掲載された句です。    
 

○川柳2句   渡辺美輪選

「兼題:網」 
 
40年網はどちらが張ったやら
      
06年10月23日 入選掲載

「兼題:深い」

深い愛そして今では深い溝         
06年11月20日 入選掲載


○俳句1句    伊丹公子選
 
もみじ手をしかと広げた やもりの子   06年10月23日 入選掲載


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椙元紋太の川柳 

2023年02月20日 | 音楽・絵画・映画・文芸
2010年12月04日(土)「阿智胡地亭の非日乗」掲載
 

神戸と西宮で川柳を作っていた「椙元紋太」という作家がいます。

 和菓子を作りながら作句に励みました。

人を恨まずと日記に書き孤独

誤解したまま何年かまた暮れる

何かこう樹の芽に物を言いたい日

早口な都会の洒落を聴きとれず

いい人が何故亡くなるか訳知らず

生きていて聞く友達のいい言葉

詫状に殿か様かを考える

島へ行く船にハモニカ一つ持ち

人生に父母が死ぬとは気がつかず

ほんの少し笑える話して別れ

☆椙元紋太 すぎもと-もんた
1890-1970  大正-昭和時代の川柳作家。

明治23年12月6日生まれ。神戸の菓子製造業甘源堂主人。大正5年川柳誌「柳太刀」を創刊,編集責任者となる。昭和4年「ふあうすと」を創刊。

戦前戦後を通じて川柳指導者のひとりとして活躍した。昭和45年4月11日死去。79歳。兵庫県出身。本名は文之助。著作に「わだち」。

よく稼(かせ)ぐ夫婦にもあるひと休み(句碑)

出典:講談社

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2010年12月11日  本ブログに掲載

椙元紋太展に行きました。

神戸新聞に椙元紋太展を神戸文学館でやっていると出ていたので、神戸労災病院の帰りに寄りました。

10日は9月に2回にわたって受けた、冠動脈3本それぞれの狭窄部にステントを入れた入院施療後の、月に一回の定期検診の日でした。

検診の後、インフルエンザの予防注射も受けたので2時間ほど時間が空いたため、新神戸駅の近くまで散歩しました。

鳩山前首相の奥さんが在学した神戸海星女子学院の前の坂を下りると神戸文学館(クリック)があります。

建物は関西学院大学の創立時のチャペルを再建したものです。関学はのちにここから西宮市の上ヶ原に移転しました。

展示はこじんまりした規模でしたが、紋太さんに対するリスペクトを持った方々がこの展示にかかわったことが
伺える内容でした。








作品の中からいくつか・・

旅のプラン留守のプランも出来て寝る

釘渡す役で梯子も押さえてる

終い風呂出て雪だろか雨だろか

くしゃくしゃと子につつかれる冷奴

寝不足で死ぬぞ死ぬぞと言い聞かせ

事もなく溝へ流れる魚の血

句碑に眼を離さず人の世の動き

無口者お辞儀一つで中座する

七十を越えてひっそり臍がある

この秋も旨いうまいと水をのむ

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02月19日に目に留まったSNS・メディアの記事

2023年02月20日 | SNS・既存メディアからの引用記事

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