阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

居酒屋「伊勢元」は地元密着の歴史ある大衆居酒屋だった。ようやく「東京下町の本格居酒屋」に巡り合った!

2019年08月28日 | 食べる飲む
図書館からメールで予約しておいた英国のジャーナリスト、ダグラス・マレーが書いた「西洋の自死 移民・アイデンティティ・イスラム」の準備が出来たと
連絡があったので返却期限がきた本4冊をもって夕方出かけた。
外に出ると吹く風に秋の気配があった。カウンターで手にした「西洋の自死」はどっしりと重く500頁を越える厚い本でまたもたじろいだ。

図書館からの帰りにウォーキングを兼ねて商店街ルートを取ると、前から気になっている店の前を通る。店はまだ開店早々のようで客がいなかったが喉も乾いたので入ってみた。
炭焼き串焼きがメインの店のようだがメニューを見ると大衆酒場のメニューだった。
タコ刺しで芋焼酎のロックを頼んだ。タコ刺しは新鮮で旨かった。5分もしないうちに客が一人はいってきて、隣の席に座った。
「ちょっと涼しくなりましたね」と声をかけると気さくな態度で応じてくれた。話していくと土地生まれの土地育ちの常連さんだと言うことがわかった。
おおらかな、気持ちのいい人だった。商店街の歴史を教えてもらった。また2年ほど前に引っ越してきたことを話すといい街ですよここはといろいろ話が弾んだ。

そのうち新たに二組の客が入ってきたが皆さんがこの先客に挨拶していた。みんな知り合いの人たちのようだった。私はいい人に出会ったようだった。

もう一杯ロックを飲んで串焼きを頼むと炭火で焼いているせいか抜群に美味かった。
「この店のマスターは毎朝自分で築地に仕入れに行っているから、何を食べても間違いない味でしょう」と彼が言った。
外から見たらなんか若い人向けの飲食店のように見えて大衆居酒屋とは思はなかったが、この店の味は大衆酒場の中でも割烹店と言ってもいいレベルだと感じた。
これからも図書館の帰りにはよく寄ることになりそうだ。


帰宅してパソコンで見たら店のブログがあった。中の歴史のサイトを見ると

「初代店主 伊三郎が江戸川区小松川にて、総本店(墨田区京島)から、のれん分けに依り、大正10年酒店(後に酒場を併設)を開業する。

昭和20年3月10日の米国による東京大空襲で焼け出され、現在地に引っ越し、大衆酒場として営業を始め現在に至る。現在は三代目」とあった。


「西洋の自死」

出版社のサイトの内容紹介:

出生率の低下、移民問題、増幅する社会への不信感、自己嫌悪感など、今日の欧州大陸を覆う閉塞感は、人々が自身の社会について議論したり社会変化に対抗する力を弱体化させ、欧州は自壊への道を進んでいる。

著者は、シリア難民や移民問題をめぐって、ベルリンからパリ、ギリシャなど欧州を横断し、難民、歓迎側、拒否側など、様々な立場の人々を取材しながら、独自の視点で、今日の欧州が自らを追い詰めていく人口的・政治的現実を分析。

欧州各国がどのように外国人労働者や移民を受け入れ始め、そこから抜け出せなくなったのか。

マスコミや評論家、政治家などのエリートの世界で、移民受け入れへの懸念の表明がどのようにしてタブー視されるように至ったのか。

エリートたちは、どのような論法で、一般庶民から生じる大規模な移民政策への疑問や懸念を脇にそらしてきたのか。

欧州が前提としてきた「人権、法の支配、言論の自由」をコアとする啓蒙主義以降の西洋近代が潰えていく様を描く。」

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