2012年10月16日(火)
「建設反対」成立 賛成のほぼ倍 2012年10月15日 16:28 原発建設の是非を問うリトアニアの国民投票が14日行われ、反対多数で成立した。民意は原発にノーを突きつけた。計画されている原発は「日立GE製」だ。 リトアニア選挙管理委員会の発表によると午前7時53分現在(日本時間午後2時53分現在)、「反対64・87%」「賛成35・1%」。投票率は51・91%で国民投票は成立した。建設反対が賛成のダブルスコアに近い。 リトアニアは北海道の80%ほどの国土面積しかない。ひとたび原発事故が起きれば、国はほぼ全滅する。ロシアの軛より原発事故で生活を失うことの方を人々は恐れた。 「ノーモア・フクシマ」。首都ビリニュスの投票所で投票を済ませた女性が、日本人ジャーナリストの我々に言い残して去って行った。 福島の事故を受けてイタリアもリトアニアも脱原発に舵を切った。にもかかわらず事故当事国の政府は原発を海外に輸出しようとやっきになる。日本は国際社会の手痛いシッペ返しを食らうことになるだろう。 《文・田中龍作 / 諏訪都》 引用元 |
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被災地企業、32.6%が二重債務 負担軽減措置受けず 2012年10月16日火曜日 東北大大学院経済学研究科の西山慎一准教授(金融論)のグループは、岩手、宮城、福島3県と八戸市に本社を置く企業を対象にした東日本大震災関連のアンケート結果をまとめた。 二重債務に関しては、回答企業の32.6%が抱えていることが判明した。いずれも負担軽減措置を受けておらず、西山准教授は「金融機関などによる早急な対応が必要だ」と指摘する。 西山准教授らは(1)震災で固定資産が被害を受けた(2)震災以前の債務に対する軽減措置がない(3)震災後に新規借り入れを行った-の3条件を満たしたケースを「二重債務」と定義した。 アンケートは債務に関する回答企業3654社のうち、1191社が二重債務に該当。内訳は沿岸770社、内陸421社となった。 二重債務に陥っている企業の債務総額に占める新規借入額の割合は、全体平均で22.0%。地域別では岩手県沿岸が30.6%と最も高く、次いで宮城県沿岸25.7%、福島県浜通り22.1%の順。最も低いのは福島県会津の15.8%だった。 これとは別に、債務の負担軽減について回答したのは3700社。うち軽減を受けていたのは793社(21.4%)にとどまった。被災した企業では約25%が該当した。 ただ、軽減内容(複数回答)は、返済猶予532件、返済期間延長317件と条件変更が多い。債務減免はわずか8件にとどまった。 アンケートでは、1年前と比較した7月時点の業況感も5段階評価で聞いた。普通を3とする指数の業種別は建設が0.27ポイント上昇の3.26、不動産業が0.11ポイント上昇の2.99。これに対して小売業は2.68で0.07ポイント悪化した。地域別では宮城の内陸と沿岸の改善が目立った。 調査は7月、対象地域の金融業を除く3万社を対象に郵送で実施。23.4%に当たる7021社から何らかの回答を得た。調査の詳細は東北大さくらホール(仙台市青葉区)で21日に開催される地域産業復興調査研究シンポジウムで報告される。 |
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2012/10/16 08:56 懸命に不明者捜索 小高の2地区で県警 排水で立ち入り可能に 福島県警などは15日、東京電力福島第一原発事故の警戒区域を含む沿岸部で、東日本大震災による行方不明者(211人)の一斉捜索を行った。 このうち大震災の津波と地盤沈下で水没した南相馬市小高区の井田川、浦尻の両地区では、排水によって捜索が可能になった約200ヘクタールの農地に91人の警察官が入り、大掛かりな捜索を展開した。同市では96人が行方不明で、全域が原発事故の避難区域にある小高区では13人が不明のまま。 両地区では津波で被災した家屋を重機で取り壊したほか、警察官が行方不明者の手掛かりを探した。 今回の捜索には県警の他、双葉地方広域市町村圏組合消防本部と消防団、福島海上保安部、県から計400人が参加した。 捜索の結果、相馬市と富岡町、大熊町で骨の一部が計17片見つかった。今後、鑑定を進める。 |
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13年度復興予算、被災地限定へ 流用批判受け、野田首相表明へ 2012年10月15日 21時09分 政府は15日、東日本大震災の復興予算を13年度から原則、被災地を対象とした事業に限定する方針を固めた。 復興予算の使途をめぐっては、南極海の調査捕鯨への妨害活動対策費や全国の官庁施設の耐震改修費に使われたことを「流用に当たる」と野党が問題視しているほか、閣内からも「被災者の心情を考えると極めて不誠実」(前原国家戦略担当相)と批判が相次いでいた。 16日午前に官邸で開く復興推進会議で野田首相が方針を表明する。 被災地以外の防災対策を進めるために11年度補正予算と12年度当初予算で計約1兆円を計上した「全国防災対策費」も、13年度は特に緊急性の高い事業に限定する。 (共同) |
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本紙原発報道に菊池寛賞 「果敢なるジャーナリズム精神」 2012年10月16日 東京新聞 日本文学振興会は十五日、東京新聞(中日新聞東京本社)「原発事故取材班(現原発取材班)」などに第六十回菊池寛賞を贈ると発表した。ほかの受賞者は、俳優の高倉健さん、作家の曽野綾子さんら。賞金は各百万円。十二月上旬、東京都内で贈呈式が行われる。 本紙の受賞理由は、福島第一原発事故がなぜ起きたのかを調査報道の手法で探り、情報を隠蔽(いんぺい)しようとする政府・東京電力を告発し続けた「果敢なるジャーナリズム精神」に対して、としている。本紙の受賞は、ロッキード事件の裁判報道「裁かれる首相の犯罪」(一九八二年)以来、二度目。 他の受賞者と理由は以下の通り。(敬称略) ▽曽野綾子=文学者としての長年の業績と評論。途上国の貧困救援活動への献身。 ▽高倉健=新作「あなたへ」など五十年以上の映画俳優としての活躍、独自の境地。 ▽近藤誠=がん治療での乳房温存療法のパイオニアとして、抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など先駆的な意見を発表、啓蒙(けいもう)。 ▽伊調馨と吉田沙保里=ロンドン五輪の女子レスリングで金メダルを獲得、日本人女子として初の五輪三連覇という偉業を達成。 ▽新潟県佐渡トキ保護センター=人工繁殖、自然放鳥を地道に継続し、今年四月、三十六年ぶりの自然下における繁殖に成功。 |
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10月16日 5時19分 原子力発電所の運転再開を巡って、国の原子力規制委員会が判断を行わないとする見解をまとめたことについて、原発が立地する自治体で組織する全原協=「全国原子力発電所所在市町村協議会」は、国に対し運転再開を責任を持って行うことなどを、来月、要請することを決めました。 石川県志賀町で15日に開かれた全原協の役員会には、原発が立地する13の自治体が出席しました。この中で、停止中の原発の運転再開について国の原子力規制委員会が判断を行わないとする見解をまとめたことについて、再開をどの機関が判断すべきか、出席者から意見が出されたということです。 役員会のあと、会長を務める福井県敦賀市の河瀬一治市長は、「原発は国策として国がすべて責任を持つことを信頼してきたので、今になって責任のなすり合いのようなことでは困る」と述べ、国に対し運転再開を責任を持って行うことなどを、要請することを明らかにしました。 全原協は、原発の安全対策や立地する地域の雇用や経済の対策などについてもまとめたうえで、来月上旬にも要請することにしています。 |
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