題名を見て何のことを書いた本かと思い好奇心にかられ借りてみた。読みだしたらなかなか重い内容の本だった。最後まで読むのにぼちぼち間をおいて結局ひと月
では読み終わることが出来ずもう一度借り出しの手続きをした。
人間と動物の関係を時間的にも場所的にも大きな視野で多面的に見ていてこんな本を初めて読んだ。
最初に作家の坂東眞砂子が日経に書いた「子猫ごろし」のエッセイの炎上事件から始まっているのでつい読み進んでいくが中身は単純な話ではなかった。
動物と人間の関係に今も今後もすっきりした関係はないだろう。人類は動物を自らの生存のための道具として使い、かつずっと食料としてきているからだ。
しかしその中に「いのちへの尊厳」を持つかどうかは大いに二つの間の関係に影響しそうだ。著者が題名に「いのちへの礼儀」を選んだ理由はわかったような気がする。
ペットロスの項は内田百閒の例などを引いていてこんな見方があるのかと新しい知見を得た。
内容(「BOOK」データベースより)
人間にとって動物とは何者なのか。なぜ私たちは意図的に動物を殺すのか。それを問うことは、人類の来し方を振り返り、肉食への態度を語るのに等しい。
ホモ・サピエンスの誕生以来二〇万年続いた「狩猟」。一万年前からの「家畜」。そして二〇世紀後半の「畜産革命」によって、まさしく「いのち」が産業化され、
生権力の対象となった。大阪・釜ヶ崎という極限状況で人間の生と死を洞察してきた著者が、動物たちの生と死に真っすぐに向き合い、人間と動物との共闘の道をしめす書き下ろし評論
生田 武志(著/文) 発行:筑摩書房 四六判 472ページ
【目次】
震災と動物たち(1)
前篇(「家族ペット」の時代
「生体商品」としてのペット
動物虐待―暴力の連鎖
屠畜と肉食の歴史
畜産革命―工業畜産と動物工場 ほか)
間奏
後篇(反「国家・資本・家族」の動物
動物と人間の共闘
動物の精神分析
日本現代文学と猫
戦争と動物たち ほか)
「野生生物の天国」チェルノブイリ
参考書評
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ここの団地はシャッター街で、いつも行く日本蕎麦屋さんまで、歩いて20分近くです。船橋駅まで行けばお店は沢山あります。
食べるは一番の楽しみなので、高齢化の団地は悲しい現状です。ネットスーパーは、利用していますが、関西人の自分には 味が合いません。材料だけ注文しています。将来の事は考えません。
餃子も時々注文しますが 中々自分の味とはなりません。美味しいお店が周りに多いのは、ほんに羨ましいです。