阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

日本尊厳死協会の講演会を聞きに行きました。  シリーズその2  柳田邦男さんの話も初めて聞いたが生の話はまた聞きがいがあった

2019年12月05日 | 東京あちこち

この集まりの会場。☟ 調べるとこの寄贈者の冠名の「伊藤」はイトーヨーカ堂のオーナーである人だった。

柳田邦男さんの一時間の講演内容は、人生の最終章の生き方を自分で書いた方の何人かの具体例に基づいた内容の濃いお話だった。

本で読むのと講演とそれぞれで、柳田邦男さんに触れあうことが出来たのは有難いことだった。

大阪の尊厳死協会(click)の集会で長尾さんの話は聞いたことがあるが、開業医である彼の話は今の実地の高齢者治療の有様を

今回も生き生きと話されて刺激を受けた。他の講演者の方々のお話もそれぞれ現在の日本人の現実の死の迎えのありようを話された。

そして、人の死はそれぞれが全て違うから、一般論やべき論では語れないので家族や周囲と話し合いながら、

ひとり一人それぞれが自分の人生の最終章を書いていこうと。

 柳田さんのお話を伺って、わが日本民族の生と死のかたちは、やはり集団というか群れの中でこれまで決まっているのだなあと思った。

その理由は、その人の最終治療を(最後まで治療を続けるか、胃ろうなど延命策は・・などなど)を決めるのは、

今の日本では家族が三分の二、医師が三分の一で、その人が自分の意思で決めた人の率は3%という数字があるそうだ。

そうだろうなと思う。

 進学も就職も結婚も親や周囲の意見が優先し、自分の意思を出すことなく、自分で決めてこなかった人間が、

自分の人生の最終章に於いて、自分で自分の生き方を意思決定するわけはない。

 日本尊厳死協会に入っていると年4回の機関誌の配布やこういう集会があるので、自分の最終章のありように向き合うチャンスが

あるのがありがたい。日本尊厳死協会⇒こちら。

  余分なツケたし:最後に柳田さんが紹介してくれた5首ほどの医療川柳には笑った。そのうちから一首。

外科の医者同士で話し合ったあと一人の医者の詠める、

  「はらわって 話して分かった 腹黒さ」

参考記事:協会のHPから引用

第8回LW研究会「物語としての人生会議(ACP)─ リビング・ウイルを入口にー【概要】

【テーマ】物語としての人生会議(ACP)─ リビング・ウイルを入口に ─
【日 時】2019年11月30日(土)午後1時~4時半
【会 場】東京大学伊藤国際学術研究センター(地下2階)
     伊藤謝恩ホール(東大構内、赤門横。東京都文京区本郷7-3-1)


「第8回 日本リビングウイル研究会」にご来場いただき、ありがとうございました

11月30日(土)、第8回日本リビングウイル研究会が文京区本郷の東大伊藤謝恩ホールで開催されました。日本全国から大勢の方が来場し、立錐の余地がないほどの盛会となりましたこと、感謝いたしますと同時に、ご不便をおかけしました皆様には心よりお詫び申し上げます。
基調講演の柳田邦男さんの「物語としての人生」では、感動し涙をぬぐう方々、
続く三浦久幸さんの「人生会議(ACP)とは」では、熱心にメモをとる方々、
板井孝壱郎さんの「倫理的な視点からの人生会議(ACP)」では、宮崎弁を交じえた抱腹絶倒の語りで、倫理という真摯な学問と医療現場での迫真のシーン再現に会場が沸き、
長尾和宏副理事長は、リビング・ウイルと人生会議(ACP)との関係を、軽妙に分かりやすく説明。しんみりとした講演とユーモアあふれた語りに会場が包まれた研究会となりました。

この後、抄録と動画を準備し、ホームページに掲載する予定です。



 

 

 


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