2019年5月23日付朝日新聞Dijitalから引用。
映画「青い山脈」のヒロイン役を演じた俳優の杉葉子(すぎ・ようこ)さんが15日、結腸がんのため東京都内で死去した。90歳だった。葬儀は近親者で行った。
1928年、東京都生まれ。第2期東宝ニューフェースに合格。49年の今井正監督のヒット映画「青い山脈」の主人公、寺沢新子役でデビューした。教師役の原節子と共演し、堂々とした演技で一躍人気を博す。同じく青春スターとして池部良さんと「石中先生行状記」「丘は花ざかり」などに出演したほか、成瀬巳喜男監督の「めし」「夫婦」など約70作に出演した。
米国人との結婚を機に、62年には海外に移り住んだ。82年からはロサンゼルスのホテルニューオータニに勤務し、茶道や生け花など日本の伝統文化を紹介する渉外役も務めた。一線を退いた後も、73年に「恍惚(こうこつ)の人」、81年には「リトルチャンピオン」などに出演した。2005年度には、文化庁の文化交流使に任命された。3年前に帰国し、都内で生活していた。