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カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

薬師寺を訪れて

2004年11月04日 | ☆ ふるさと・大和

「 逝く秋の大和の国の薬師寺の 塔のうへなる一ひらの雲」

佐々木信綱が詠んだのもこんな日だったのではなかろうかと思いながら、薬師寺の境内を執事の生駒氏の案内で巡った。


特別公開の、吉祥天画像国宝薬師三尊像を拝観した後、生駒氏から「玄奘三蔵のおられた時代と薬師寺」についての法話をお聞きした。
何度も、薬師寺にはお参りしているが、お薬師さんを拝み健康を祈願し、季節ごとに異なるお寺の雰囲気を楽しむだけであったが、玄奘三蔵が、仏教を求めて西へ旅立ち、それを極めるまで、東には帰らない「不東」の決意。



インドから長安への往復3万キロの旅をして得た経典1335巻翻訳の話など、時にはユーモアを交えて分かりやすく話して頂いた。
この玄奘三蔵院には、玄奘三蔵の頂骨の分骨が納められ、祀られていることも、今回初めって知った。

玄奘塔の額の「不東」の文字は、故・高田好胤管長が、書かれた文字である。
コメント (6)
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