カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

京都散策・路地裏にて

2004年11月22日 | △ 旅 あれこれ ドライブ


京都の街中の表の、大きい通りを一つ入ると、全く無人の場所に出くわすことがある。高い板塀の内側には、生活空間があるのに、それさえ感じさせない静かな石畳の路地である。
八坂神社から、二寧坂に向かっている時、そんな路地に入った。
「好きだなあ・・・こんな所」


ゆっくりと、静かな佇まいを独り占めした思いで歩いていると、ふと目の留まったのが、可愛い鳥居だ。
塀の下の地面に近い場所にある。描かれているのでなく、ちゃんとした木で、丁寧に造られた鳥居なのだ。
何処かの町でよく見かける「立小便禁止」の絵に描いた鳥居ではない。
「ここは神様の場所ですよ。汚す場所ではありませんよ」
と、訴えかけているような可愛い鳥居に、住む人の心を感じた。

もう一つ目を惹いた物がある。家の入口の脇の軒先から吊るされた、お猿さんのような縫いぐるみである。
奈良の町でも見かけることがあるので、縁起物に違いない。京都では、赤と黄色が交互に吊るされていた。
ざわめきの全くないこんなスポットに魅力がある。
コメント (7)
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