映像:三朝温泉三徳川かじか橋の中央部欄干に与謝野晶子の碑文が刻まれた。
温泉地での歌碑といったら圧倒的に与謝野晶子であろう。全国の温泉地で
夫与謝野鉄幹と夫婦歌会を開催し温泉地を巡った。歌会は収入にもなるし
温泉好きも由来している。全国の著名温泉地に与謝野夫妻の足跡がのこる。
碑文:川浪が雨の裾をば白くする
三朝の橋を越えてこしかな (晶子)
対句:清き瀬の岩にすがり月まつと
渓の河鹿の吹ける口笛 (鉄幹)
解説:与謝野鉄幹と与謝野晶子の夫婦は仲睦まじいものでも有名であった。
なかば駆け落ち同然というか晶子の押しかけ婚であり鉄幹は前妻と
別れた。晶子の歌は三朝の橋を越えるほどの勢いを歌っているのに
鉄幹のは月見に河鹿の囀りを聴く穏やかな歌の内容で対照的である。