リニューアル再掲:伊香保温泉 石段の湯 (群馬県渋川市観光用公衆浴場 2008.09.05 撮影)
石段街の下方に公共の湯『石段の湯』がある。文豪、徳富蘆花の小説「不如帰」でこの温泉地
が全国区となり、この徳富蘆花の記念館も近くにある。伊香保の名湯を気軽に楽しめれる施設。
ライオン湯口から茶褐色湯が掛け流し、温泉観光士お勧めの一湯だ。階段の温泉地景観も良い。
【Data】含土類・食塩ー石膏泉 41.6℃ PH6.3 源泉:伊香保温泉(総合湯)
⇧ 公共の湯「石段の湯」の浴場湯殿景観
共同浴場:地元専用の浴場が7つ。いわゆるジモセン、一般客は入れない。(薬師の湯、横手
館の屋敷湯、金太夫の屋敷湯、後閑の湯、平形の湯、上段の湯、岸権の屋敷湯 )
文学:徳富蘆花の『不如帰』純愛小説、文語調で読みづらいが、伊香保に宿し、伊香保の
野山に遊んだ事が重要な背景描写となっている。以下に始まりの文を掲載
『上州伊香保千明の三階の障子開きて、夕景色をながむる婦人。 年は十八九。品よき
丸髷に結いて、草色の紐つけし小紋縮緬の被布を着たり。色白の細面、眉の間ややせ
まりて、頬のあたりの肉寒げなるが、疵といわば疵なれど、瘠形のすらりとしおらし
き人品。これや北風に一輪勁きを誇る梅花にあらず、また霞の春に蝴蝶と化けて飛ぶ
桜の花にもあらで、夏の夕やみにほのかににおう月見草、と品定めもしつべき婦人…』
参照#群馬県 温泉地 データ・ベース
参考#本物の名湯ベスト100‐ 26 伊香保温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術#日本温泉地域自然資産No.48大堰のある石段街 (日本温泉地域学会編)
映画#アニメ 「千と千尋の神隠し」の数多いモデル地の一つとして知られる。