お湯の国 日本

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野口雨情 (ないてわかれりゃ・・三朝温泉)

2014年08月06日 |   ✒歌碑句碑 紀行

三朝温泉には多くの文人歌人が訪れた。その中でも有名な三朝音頭の歌人
野口雨情が挙げられる。後に、彼の作った歌詞を題材に映画「三朝音頭」
が上映された。そのワンシーンを切り取ったのが、三朝橋の袂にある像だ。

歌碑:ないてわかれりや 空までくもる
      くもりや 三朝が雨となる

歌意:愛する二人、当時温泉場は男女の出会い、別れの場所であった。切ない歌だ。

解説:当時、野口雨情と中山晋平の売れっ子コンビのいまでいうニューミュージックだ。
   この2人が実際に三朝温泉を訪れ歌会を開いたのだ。温泉地はなにも娯楽の無い
   時代にあって社交界最大のイベント、交流の場であった。銅像はそのモニュメント

山陰三朝温泉は丹後城之崎温泉、伊豆湯河原温泉、上州草津温泉と並ぶ多くの文人が訪れた。
旅館に長期滞在し小説をとか舞台になった温泉地は全国にある。津軽海峡下風呂温泉の井上
靖(海峡)、越後湯沢温泉の川端康成(雪国)、別府温泉の織田作之助(雪の夜)、湯村温泉の早
坂暁(夢千代日記)など、この三朝温泉も叉著名な文人が来訪、与謝野鉄幹・晶子、野口雨情、
志賀直哉、斎藤茂吉、島崎藤村等。温泉は文学者の心象をもピュアに引き出す地球の恵みだ。


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