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映像:映画 『雪国』駒子役の若尾文子(右)と葉子役の内藤洋子(左)のスチール写真
『 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。 夜の底が白くなった。信号所に汽
車が止まった。・・・ 』小説雪国の冒頭の名文。売れない作家島村と親しくなる芸者
駒子、若い芸者の葉子 ・・・この三人が織りなす温泉場での物語「雪国」。川端康成は
「伊豆の踊り子」でも温泉場での旅芸人らの交情を描いている。この時代は温泉場が
一番の娯楽場であり、社交之場であった。ここ湯沢温泉に駒子の影を追い求めたが
当時と余りにも変わった環境に片鱗もない。上越新幹線高架橋の轟音が時折響くの
み。上越新幹線越後湯沢駅余りにも都会に近すぎ温泉場はロマンの香りを失くした。
参照#川端康成(ノーベル文学賞)探訪紀行