Ⅿemoir(メモワール) : 歌碑・句碑 大町桂月 八甲田山 蔦温泉(2015.09.21)
映像:旅の宿蔦旅館の正面玄関が背景に見える、文字が掠れた大町桂月の石碑(左巨岩)
十和田・八幡平国立公園には名湯の宿が数多くある。その中で文人・紀行家大町桂月が
こよなく愛した蔦温泉は筆者の最も推奨する温泉宿。足元湧出の清らかな源泉身も心も
洗われてしまう。そして蔦沼等を中心とした森林浴スポットは大町桂月でなくても虜だ。
碑文:『 世の人の 命からむ 蔦の山
湯のわく處 水清きところ 』 (大町桂月)
所感:大町桂月はこの蔦温泉を心から愛した。旅を忘れた雁のように、この泉に休み
終には此処で生涯を終えることになる。土佐高知の桂浜から始まった桂月の旅
はここで足跡を絶つ。そして、数多い歌碑の中で一際大きい岩に彼の句が刻ま
れた。まるで、愛した蔦温泉を門前で守るかのように建屋と一体に見える石碑。
参照#① 大町桂月が愛した蔦温泉出湯「久安の湯」② 大町桂月が遊んだ蔦沼 (赤倉岳)
③ 大町桂月(酔仙人)探訪紀行