夕刻とある駅に辿り着いた。未知の国、ナビもあまり頼りにならない。此処は第六感。
温泉センサーが導いたのは駅舎の中にある温泉。新潟、岩手などの温泉地には同様に
駅舎の中に温泉施設があるが温泉力の低い四国では貴重。足湯を覘いたら先客が一人。
【Data】単純温泉(冷鉱泉)19.4℃ PH8,6 源泉:大門温泉 湯量 97㍑/m
R56号線を高知県に向けて走る。途中日本三百名山篠山を抜け対島町に至る。温泉表示
を発見、・・・祓川(はらいかわ)温泉だ。平成10年リニューアルオープンしたもの。木造ロッジ風
の造り、「さくら湯」、「さぎそう湯」、「もみじ湯」、「りんどう湯」等の浴槽施設。
【Data】単純硫黄冷鉱泉 17℃ pH8.9、自噴泉硫黄臭が微薫 源泉:祓川温泉
⇧ 祓川温泉のロッジ風建屋ないの浴室(公式HPより)
小藪温泉の近くにある温泉、成分はほぼ小藪温泉に似ているが景観、湯相はやや
違う。ここも冷鉱泉。ゆっくり入るのがこの温泉の楽しみ方だ。此処は愛媛県境。
【Data】単純冷鉱泉 20.7℃ PH10.0 源泉:鹿野川温泉
国道197号線沿いの鄙びた温泉地。事前調査でも評判がよく、四国にあっては
秘湯的な要素が濃い。建物も文化財を思わせ、ゆったりノンビリそんな表現が
合う。しかし湯勢は東北の秘湯の様にはいかない。何気に楽しむが良いだろう。
【Data】単純冷鉱泉 16.8℃ PH9.52 源泉:小藪温泉
道後温泉門前商店街『道後ハイカラ通』の食堂。今日の宿はユースホステルなので
食事は自前。松山の美味しいものでもと、思い食堂の暖簾を潜る。目に付いたのが
『いわし丼』、玉子がふわっとかかった丼物に目が無い。迷わず注文、一押しの丼
参照:道後温泉 霊の湯(愛媛県松山市)
道後温泉 外湯「椿の湯」 【四国温泉探査紀行 2007年】
映像:本館とかわらぬ重厚な浴殿(道後温泉公式HPより)
道後温泉には道後温泉本館を含めて、三つの外湯がある中の一つ。昭和の時代
に設置されたが重厚な造りで浴殿は本館に遜色ない造りであった。商店街中心
にあって比較的地元湯的存在だが、湯質は本館と変わらぬ名湯と体感した次第。
【Data】単純温泉 47.7℃ ph9.1 源泉:道後温泉第一分湯場
湯感:帰りがけにさ~と入浴したので、本館ほどの感動はなかったが、湯感は
むしろ椿の湯の方が良かったという記憶。混んでいないのが良かったか。
≪Mémoireメモワール :🏯城郭史跡 四陵郭 2003.12.21≫
初冬の函館はさらさら小雪が舞っていた。訪れたのは四陵郭。
恐らく、殆どの方は知らないだろう。お城とは言えないが箱
館戦争で築かれた陣地。四隅に砲台を置き建物がない陣地だ。
構造:稜堡(土類と空堀)式 面積:2.300㎡ 遺構:土塁
城主:蝦夷共和国 守備:松岡四郎次郎指揮幕府脱走軍
攻撃:新政府軍(岡山藩、徳山藩、福山藩) 指定:国史跡
温泉地に猫はつきもの。何故か温泉地には猫が多い。某温泉評論家は冗談まじりで『猫は温かいところが好きなんだ』と解説。あたっているかもしれない。道後温泉で猫発見、ゆかりの夏目漱石の有名な小説『吾輩は猫である』を想起する。その小説で明治期の東京の銭湯の表記がある。当時の江戸っ子の銭湯事情が良く分かる。
夏目漱石:小説『吾輩は猫である』より
『…まず湯槽(ゆぶね)から述べよう。…幅が三尺くらい、長(ながさ)は一間半もあるか、それを二つに仕切って一つには白い湯が這入(はい)っている。何でも薬湯(くすりゆ)とか号するのだそうで、石灰(いしばい)を溶かし込んだような色に濁っている。もっともただ濁っているのではない。膏(あぶら)ぎって、重た気(げ)に濁っている。…一週間に一度しか水を易(か)えないのだそうだ。その隣りは普通一般の湯の由(よし)だがこれまたもって透明、瑩徹(えいてつ)などとは誓って申されない。天水桶(てんすいおけ)を攪(か)き混(ま)ぜたくらいの価値はその色の上において充分あらわれている。…』
皆さん、どうです?現代からは考えられない衛生状態ですね。都会のなんとも雑駁なお湯事情。
掛流し温泉に入っている皆さんは本当に幸せ者なのですニャン。
参照#夏目漱石(則天去私)探訪紀行
営業時間:6時~22時(札止21時)
泉質:単純温泉(アルカリ性Ph9.1)、42℃~51℃(46℃で供給)
塩素注入(0.2PPM)
道後温泉駅ではマドンナが出迎えてくれた。道後温泉は夏目漱石の『坊っちゃん』一色だ。
駅前の大きなカラクリ時計の前で記念撮影。マドンナも写真撮影も松山市役所のスタッフ
だ。一流の観光地の一級のおもてなし、本当の『おもてなし』とはこの笑顔と親切の実践。
映像:瀬戸内海横断高速フェリー『スーパージェット』
愛媛県松山市を目指す。『道後温泉』奇跡の公衆浴場が目的だ。
山陽新幹線で博多から広島まで東進し、広島経由高速船で渡航。
石崎汽船の高速船は快適、瀬戸内海を疾走し約一時間で松山着。
屋台村の本家、今では全国ににわか屋台村が出来ているが、屋台と言ったら博多
中州が本場。観光客の姿も観察できるがなんと言っても会社帰りのサラリーマン
が主役。今夜は川面を渡る冷たい風も心地よい。今日は川風に吹かれ屋台で一杯。
勿論、屋台「ひょうたん」で酔った後は那珂川沿いの屋台で長浜系ラーメン完食。
天満宮の境内にはいろんな塚がある。針塚、包丁塚、筆塚、梅塚(種収)…。梅園を
グルっと回って驚き。白馬が窓から顔を出しお迎え。神の馬だ。京都北野天満宮にも
いたっけ! しかし、大宰府天満宮こそ元祖学問の神様だ。『温泉学』の学位を祈願。