オニャン・オンチョン(温陽温泉)は韓国鉄道公社温陽温泉駅周辺に集中。その中の施設がこの『新温湯』、勿論水着不要の日本と同じ銭湯。寧ろスパと言ったほうがいいだろう。後楽園のラクーアほどではないが地方の都市としては小奇麗な施設。ロッカーなどの設備は全く日本と変わらない、安心して入浴が出来る。
映像:温陽温泉駅から街を望む。この左手を直進するとやがて温泉街。
ソウルから高速バスで1時間40分もかかったろうか、多少スピードオーバー気味で
厳しい運転であったが旅は快適だった。いよいよ今回の目玉、温陽(オニャン)温泉
に着いた。バスターミナルから更に韓国鉄道公社温陽温泉駅に移動。
温陽温泉(온양온천) :忠清南道牙山市温泉洞にある温泉。古い温泉として知られる。
李朝時代、世宗大王を始め歴代の王が保養や治療の為に訪れた、由緒ある温泉地。
百済時代から約1300年の歴史がある。日本統治時代には多くの温泉施設が日本式。
泉質:ラジウム泉(放射能泉)
影像:温泉学術誌『日本温泉地域資産』の表紙(77頁、頒価1,000円)
日本温泉地域学会は2004年9月に研究誌で発表した日本温泉地域資産125選定を
受けて、創立5周年記念事業として、第11回研究発表大会・総会に併せ温泉学術誌
『日本温泉地域資産』を発刊した。筆者もこの発刊事業に呼応して、昨年北日本(
北海道・東北)の日本温泉地域資産を積極的に調査したのは記憶に新しいことだ。
製作スタッフ:
執筆写真・・・山村順次(城西国際大学教授)、石川理夫(温泉評論家)古田靖志
(岐阜県立先端技術センター)、長島秀行(東京理科大学教授)、
由佐悠紀(京都大学名誉教授)
写真提供・・・谷口清和(日本温泉地域学会監事) 飯出敏夫(温友社)
英文翻訳・・・浜田真之(株式会社地熱社長)、ジュリー・ヌートバー(別府大学
短期大学助教授)
※本研究誌は書店では販売していない、日本温泉地域学会(クリック)を参照。
映像:別府温泉つるみ荘開催日本温泉地域学会第11回研究発表大会・総会(2008.5.19)
研究発表を受けて午後総会が開催された。平成20年度の諸事案を滞りなく審議承認
した後、総会議長の山村会長から、温泉地活性化研究会代表から提案された『下風呂
温泉郷の共同浴場(大湯・新湯)の保存と湯の里景観の保全に関する学会宣言(案)』
の取り扱いについて、経緯説明の上、議長から下記のような声明がなされたのだった。
議長声明:『日本の温泉文化の保全・保護について、日本温泉地域学会は重大な関心
を寄せるものでありその啓発・啓蒙は学会の方向性の一つでもある。今回
の下風呂温泉郷の事案について内容を精査の上、保全・保存に関する学会
のメッセージ等をホームページ等で表明したい』
日本温泉地域学第11回別府温泉大会(理事会・総会・研究発表)が開催された。
開催地:地方職員共済組合別府保養所「つるみ荘」
時 間:平成20年05月19日(月) 9:00 ~ 15:00 その後、解散。
〇 自由論題:座長・・・長島 秀行 氏(東京理科大学教授) 9:00~10:10
♨ 温泉地於けるネットワークの意義ー温泉地域の現状と取り組みについての学術
調査(3)ー ・・・ 金井 雅之(山形大学)
♨ 日本温泉地域資産の学術的背景および体系化
・・・ 古田 靖志((岐阜県先端科学技術体験センター)
♨ 温泉地名の東西の地域的相違ー湯が上につく温泉と下につく温泉についてー
・・・ 甘露寺 泰雄(中央温泉研究所)
〇 自由論題:座長・・・浜田 眞之((株)地熱) 10:50~11:30
♨ 鉄輪温泉における湯治客の動向 ・・・ 宮崎 英華(別府大学大学院)
♨ 別府八湯温泉道の意義 ・・・ 浦 達雄 (御坂観光大学)
♨ 青森県下風呂温泉郷の共同浴場(大湯・新湯)の廃止および温泉館の建設問題
について ・・・ 谷口 清和(温泉地活性化研究会)
〇基調講演
♨ 「温泉資源の適正利用と課題」 ・・・ 甘露寺 泰雄(中央温泉研所所長)
♨「別府温泉郷の自然・文化資源を活かした観光」・・・山村 順次(城西国際大学教授)
〇 シンポジウム・・・「別府温泉郷の現状と観光振興策」 13:40~15:00
♨ コーディネーター・・・石川 理夫(温泉評論家)
♨ パ ネ リ ス ト :由遊 悠紀(京都大学名誉教授)
:中山 昭則(別府大学教授)
:斉藤 雅樹(大分県産業科学技術研究センター主任研究員)
:鶴田 浩一郎(ハットウ・オンパク代表)
参照#下風呂温泉「大湯」「新湯』共同浴場問題を発表する筆者
映像:大分県別府温泉で開催された『日本温泉地域学会』で、下風呂温泉の現況
報告をする泉研代表(2008.5.19)
日本温泉地域学会の研究発表最後の発表者として、泉研代表が青森県下北半島
下風呂温泉郷に関する現地報告をした。発表予定15分を超える30分にわたり、
いま下風呂温泉郷で起こっている現象を科学的視点から現況分析・報告をした。
結論として日本の温泉文化の一つである本州最北端の共同浴場の現況保存・温
泉街の景観維持の可能性を訴え、出席者の共感と支持を得た。
自殺行為:下風呂温泉特集を中央紙に寄稿する予定の、温泉評論家八岩まどか
氏は、下風呂温泉の象徴的2つの共同浴場を廃止、温泉館を建設するな
どは温泉地の自殺的行為だと驚きを表明。
支援表明:大分県議会議員首藤勝次氏(長湯大丸温泉社長)は温泉文化を守る
のが温泉に関わる者の役目、もし、日本の伝統的な温泉文化が失われる
のであればそれは大変な損失、学会としては現地シンポジウムを開催す
るなど保存に関わる支援をしたい。
大分県別府温泉。温泉好きなら一度は長期休暇でじっくりと別府八湯や周辺の
湯布院、平湯、九重など温泉巡りをしたいと思うだろう。その中心となるのが
別府温泉。別府の一夜は夢の様に過ぎて、夜明けの温泉街ではボス猫が見回る。
別府八湯観海寺温泉の公衆浴場。コバルトブルーと別府湾眺望の景観で
有名。食塩泉なのにコバルトブルー色とは別府の温泉力の凄さを感じる。
コバルトブルーの秘密はメタ珪酸346.6㎎ 含有。入浴には食事が条件だ。
【Data】食塩泉 100℃ PH8.3 源泉:いのちいで会館(上)
鑑定:食事付が入浴条件だが、コバルトブルーに包まれての入浴は必携
金鉱跡地という立地条件も又、湯情をそそる。別府トップクラス
参照#大分県 温泉地 探訪紀行
映像:観海寺温泉杉乃井ホテルが所有する地熱発電所(3,000kW)。電力の
約半分を地熱で賄い20~30億の建設費も今では元が取れてるという。
別府温泉に来た。今日は「日本温泉地域学会」研修会。現地の案内で別府の
最新情報の確認と別府八湯の幾つかを巡る予定。最初に案内されたのが温泉
ホテルが地熱発電所を備える施設を見学。地熱発電というと公的な施設で実
験的なものを想像するが、豊富な温泉力に支えられ自前の地熱発電所を作る。
別府温泉:源泉数、湧出量ともに日本一(源泉数2,847、湧出量137,040K
ℓ/日平成12年:環境省))。鶴見岳(1,375㎡)と約4km北にある
伽藍岳(1,045㎡)の二つ山が東側に別府八湯など多数の温泉を湧出。


やっと高速バスターミナルに着いた!しかし、昨日現地ガイドが心配していた通りだ。あまりにも広くて・・・、それに言葉が通じない!ハングル表示が読めない。丁度若い二人が通りかかったので、『I want bus chiket please help me!』
・・・こんな滅茶苦茶な 英語?が通じた! 女性が反応、『Ok』。そして付いてくる様にと手招きし、男性を促し道案内をし、窓口で温陽(オニャン)温泉行きのチケットまで手配してくれた。感激である。韓国の女性の優しさ、親切さを垣間見た。切符代5400ウォン。
別府八湯鉄輪温泉の共同浴場。湯治客、地元民に親しまれている。
鉄輪温泉を代表する共同浴場といって良いだろう。別府を感じる
共同浴場の一つ。別府市にはこのような共同浴場が100以上ある。
【Data】食塩泉 83.4℃ pH4.1
源泉:別府市温泉供給事業鉄輪線渋の湯上
後日:一端休業となるが、地域の熱い要望により2016年再開した
映像:銀の湯温泉の湯殿景観(by公式HP)
湯布院郊外にある共同浴場。この地域に点在する地域湯温泉街石畳の入口に
ある渋~い共同浴場。秘湯度は最高である。しばし、地域人と湯っくり交流
【Data】含芒硝ー食塩泉 48℃ PH8.8 源泉:銀の湯温泉
記録:2022 年7月現在、湯平温泉の5つの共同浴場の内
橋本温泉、砂湯、中の湯、金の湯は利用中止である。
橋本温泉は湯平温泉にある共同浴場がある内の一つ。大正11年、
5つ目の共同浴場として造られた、現在は浴槽を二つに仕切られ、
ぬるめと熱めみ仕切られています。湯平共同浴場の中で最も広い。
【Data】食塩泉 81.9℃ PH8.4 源泉:湯ノ平中鶴2号
参考:本物の名湯ベスト100-79 湯平温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然資産№.110伝統的石畳街と飲泉文化(日本温泉地域学会編)
九州の名城・熊本城の三門ある城門の内、最も格式のある門とされる。肥後54万石。
明治の西南戦争の拠点となったこともあり、明治政府が取り壊したが、昭和56年に
再建されたが台風で崩壊、現在の物は平成15年に復元された。木造二階入母屋作り