Sr3 SPIDER
羽根付はSr3
では、先ずSr3のラッスン
TIPO11538 キャブレター欧州仕様
TIPO11541 LEジェトロUS(日本)仕様
TIPO115 MOTORONIC US(日本)仕様
少々ややこしいのは、後のSr4もTIPO115となり同じエンジンということである。
この個体は他店購入だが、ほぼ購入されてまもなく不調を訴えられ、当ショップに持ち込まれた。(よくあるケース)
オーナー様はたいへん紳士的で好感の持てる方ゆえに二つ返事で快諾した。
すでに、エンジン不調修理(ポンプがSTOP)やガタガタであったサスのO/H作業をした。
11541でもWEBER(汗)
本来はもちろん有り得ない組み合わせであ~るw。
しかし、よ~く見ると中々凝ったことがしてあるのであった。
オートスプリントのヘッダー付
ちなみにキャブリンケージもロッド式の本格派である。
基本的には調子の良いエンジンである。
セッティングも良好と思われる。
クーラーもそのまま残してるあるが、メーカー純正は目障りではない。(というか見えないw)
しかし、今回は渋滞でのパーコレーションを訴えられたのである。
ちなみにクーラーはOFFであったそうである。
経験的にアルファ(105)は渋滞でもパーコレションは起きないはずである。
ラジエターの前にコンデンサーが邪魔しているが、水温は正常であったそうである。
キャブ周辺を覗いてみた・・
変ですね~変ですね~ (歌っている場合ではないw)
アルファ105のキャブを触ったことがある人なら直ぐにわかるであろう。
何でリターン配管がしてあるのかという疑問である。
ちなみに燃料ポンプはミツバ電磁ポンプに交換してある。
これでは燃圧が抜けると思われる。(取材協力PF氏)
正常の半分くらい?
リターンをSTOP
正常の0.3Kg/cm2に復活
やはり燃圧低下はフロートラベルも低い可能性があるとのことである。(PF氏談)
それが、パーコレーションの原因であることは吝かではない。
しかし、通常走行では特にこのリターン式でもNPで好調あるというのは不思議である。
とにもかくにも、リターンを殺して燃圧は正常値に戻ったのである。
ここで、PF氏よりディスビはどやネンという鋭い指摘を受けた(汗)。
よ~く考えるとLEジェトロでは進角はコンピューター制御であるから、そのままでは変になる可能性がある。
なんと交換済み
メーカー不明ながら、すでにデスビごと交換してあった。
ちなみに、ストロボで進角を計測したらNPであった。
製作者の腕前は決して悪くはないと思うが、このリターンの件のみは???である。
たぶん、リターンは残しておく必要があると思ったのかもしれない。(気持ちはわかる)
どうせなら、オリジナルのインジェクション用ポンプ(燃圧高い)を使用して、リターンにオリフィスかレギュ
レターで減圧させればよりスマートかつ耐パーコレーション対策になったと思われる。
その昔に、SPICAインジェクションをキャブコンバートした時の手法である。(懐かしい)
元よりキャブ仕様の11538がAAでも結構高値で買えないから、この11541辺りがお安くGET出来れば、キャブに
するのも面白いが、いかんせん11541はほとんど流通してないから、絵に描いた餅なのである 。
TIPO11541は何処へ?