安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ソーシャ・シトロエン「KEY LARGO」とファミレス「ロイヤルホスト」の野菜カレーとイチゴデザート

2022-01-27 19:30:00 | ヴォーカル(S~Z他)

カレーを食べに長野市のロイヤルホストに寄り、揚げた野菜がのっているベジタブルカレーをいただきました。メニューを見ると、ストロベリーのデザートが始まっていたので、パフェも注文。ロイヤルホストのデザートは結構好きです。好きな歌手を。

SOESJA CITROEN (ソーシャ・シトロエン)
KEY LARGO (LIMETREE 1982年録音)

   

オランダの女性歌手ソーシャ・シトロエン(vo, 1948年生)のアルバムが、(株)ウルトラ・ヴァイヴ社のジャズ・プレミアム・シーツシリーズで昨年発売されたので、本作を購入しました。有名なのは、「Sings Thelonious Monk」だと思いますが、本作は曲目がより親しみやすいものです。

メンバーは、ソーシャ・シトロエン(vo)、シーズ・スリンガー(p)、ジョン・クレイトン(b)、ピーター・イェプマ(ds)。3~4曲にバック・ヒル(ts)、バート・ファン・リール(tb)が加わります。ジョン・クレイトンは、米国西海岸を代表するベーシストですが、録音時にはアムステルダム交響楽団でベースを弾いていたそうです。

曲目は次のとおり。

1  Whisper Not (Benny Golson)
2  Key Largo (Benny Carter)
3  Ruby My Dear (Thelonious Monk)
4  Waltz for Debby (Bill Evans)
5  Laura (David Raksin)
6  Love For Sale (Cole Porter)
7  Sing Me Softly of The Blues (Carla Bley)
8  It's All Right With Me (Cole Porter)
9  Lush Life (Billy Strayhorn)
ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」、ベニー・ゴルソンの「Whisper Not」、ビリー・ストレイホーンの「Lush Life」といった有名ジャズオリジナル、コール・ポーター作の2曲のスタンダードなど、歌とともに演奏も楽しめるナンバーです。

オランダの歌手というと、アン・バートンやリタ・ライス、ローラ・フィジィあたりは有名ですが、ソーシャ・シトロエンも忘れることができません。クリアーな声で、伸び伸びと歌い上げ、気持ちのよい歌唱をしています。伴奏がシーズ・スリンガーら名手ばかりで、ハードバップベースの歌、演奏が聴かせます。クールでブルージーな「Whister Not」、エキゾチックな曲想の「Key Largo」、原曲に沿った「Waltz for Debby」、ご機嫌にスイングする「It's All Right With Me」と快唱が続きます。猫ジャケです。

   

シトロエンの代表作といわれる「Sings Thelonious Monk」は、レコードで持っています。ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)が伴奏陣に入っています。

【ロイヤルホスト 昭和通店】

住所:長野県長野市大字鶴賀上千歳町1375-1
電話:026-234-6181
ホームページ:ファミリーレストラン ロイヤルホスト - Royal Host -

外観

店内

カレーが食べたかったのですが、野菜もほしいので、「ベジタブルカレー&雑穀ごはん」を注文。

蓋付きの容器に入ってきました。ちょっと意表をつかれましたが、悪くありません。

雑穀ごはん(キヌア、チアシードetc入り)、揚げ野菜などからなる彩り豊かなカレーだそうです。

カレーのルー。ほとんど辛くないので、僕にはあっていました。野菜を煮込んである感じです。

季節のデザートの「Sweet Strawberry」です。パフェの写真がアピールしていて、注文しました。

カロリーを考えて(笑)、小さめの「イチゴのミルフィーユパフェ」にしました。サクサクのパイとカスタード、苺のソルベ、バニラアイスクリームを合わせたミルフィーユ仕立てのパフェだそうです。

アップ。

反対方向から撮影。方向を変えても同じような盛り付けになっていました。好印象です。


シーネ・エイ「STAYING IN TOUCH」とJR東日本新幹線車内誌「トランヴェール11月号」の茨城県奧久慈の話題

2021-11-17 19:30:00 | ヴォーカル(S~Z他)

JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール11月号」では茨城県の「奧久慈」地方を特集していました。茨城県のイメージとしては海だったので、水郡線沿線の紅葉や滝、奧久慈しゃもなどの特産品など、山のイメージが新鮮でした。歌とベースのデュエットが新鮮なアルバム。

SINNE EEG (シーネ・エイ)
STAYING IN TOUCH (Stunt 2020年、2021年録音)

   

デンマークの歌手シーネ・エイの新作です。彼女のアルバムはだいたい揃えていて、来日公演も2回聴くなど、気に入っている歌手なので新作が楽しみでした。CDを購入しましたが、レコードでも発売予定で、そちらも予約してあります。

メンバーは、シーネ・エイ(vo)、トマス・フォネスベク(b)。2015年にこの二人でアルバム「EEG ・FONNESBEK」を作っているので、今回はこのコンビの2作目になります。タイトルが面白く、Staying in Touchを直訳すると「連絡を取り合う」です。なお、全11曲中3曲でストリングスが伴奏に当たっています。

曲目は次のとおり。

1  Spring Waltz (Thomas Fonnesbek, Helle Hansen)
2  Too Close For Comfort (Jerry Bock, George Weiss, Larry Holofcener)
3  Orphans (Thomas Fonnesbek, Helle Hansen)
4  Take Five (Paul desmond, Lola Brubeck)
5  The Streets of Berlin (Sinne Eeg)
6  The Long and Winding Road (John Lennon, Paul McCartney)
7  How Deep Is the Ocean? (Irving Berlin)
8  Just One of Those Things (Cole Porter)
9  Round Midnight (Thelonious Monk, Berbue Habughen, Jon Hendricks)
10  Those Who Were (Niels-Henning Orsted Pedersen, Lisa Freemman)
11  The Dry Cleaner From Des Moines (Charles Mingus, Joni Mitchell)
トーマス・フォネスベクの自作が2曲、シーネ・エイの自作が1曲入っています。他は、「Take Five」など知られたジャズオリジナルにスタンダード曲ですが、ビートルズの「The Long and Winding Road」を取り上げています。

シーネ・エイ(vo)とトーマス・フォネスベク(b)のデュエットです。メロディ、歌詞を大事にする落ち着いた歌唱に加え、力強くスイングするベースで、なかなか良いアルバム。「Too Close For Comfort」や「Take Five」などではエイ(vo)はスキャットも使い、バラード系の3曲ではストリングスが入るなど、変化をつけていて飽きません。ジャジーな「How Deep Is The Ocena?」や「Just One of Those Things」、バラード「Round Midnight」と、二人のコラボレーションが素晴らしい。

   

ジャケット内にある二人の写真

【シーネ・エイ・ホームページ】

Home - Sinne Eeg (sinnemusic.com)

【JR東日本新幹線車内誌 トランヴェール2021年11月号】

   

表紙

   

   

特集は、列車で行くぶらり茨城です。

   

水郡線の鉄橋

    

一番上の写真は、袋田駅。ログハウス風の駅舎で、日本三名瀑に挙げられる袋田の滝の最寄り駅。駅の敷地内に「ミニ袋田の滝」があるそうです。真ん中は、久慈川。一番下の写真は、次に拡大しました。

月居山(つきおれさん)から見た生瀬(なませ)富士と呼ばれる山。切り立った斜面に露出した荒々しい岩肌と紅葉が調和し、美しいそうです。

   

袋田の滝。4段にもわたって流れ落ちるそうです。すごそうなので、一度訪れてみたい場所です。

   

茨城県は、スダジイやカシが構成する南方系の暖温帯林と、ブナなどを中心とする北方系の冷温帯林の分布の境界にあるため、多様性に富む豊かな森が観察できるそうです。

   

奥久慈は農産物の宝庫として知られているが、中でも「奥久慈しゃも」は全国トップブランドとして名高いそうです。一会(いちえ)というお店の親子丼の写真が掲載されていました。ぷりぷりのしゃも肉がおいしいそうです。


ジャズ批評2021年11月号の特集「スウィンギン・ビューティーズ」と「おおたき総本店」(松本市)で会食の話題。

2021-10-31 19:30:00 | ヴォーカル(S~Z他)

先日、松本市内で友人と会食をしました。場所は、長野県内にお店を展開する「王滝グループ」の総本店ですが、奧では宴会もやっていて、賑やかになってきた感じです。ジャズ批評の今号は、女性ヴォーカル関連で、賑やかで華やかです。ジェニー・スミスとピア・アンジェリのアルバムを聴きました。

   

表紙。「スィンギン・ビューティーズ」は、医師でジャズ評論の後藤誠一さんが、ジャズ批評の2004年7月号から2021年9月号まで17年間、100回にわたり連載した記事です。1回に一人の女性歌手を取り上げて、プロフィールとアルバムについてまとめたものです。すごい業績です。

   

目次。今回の特集は、100回の連載を一冊に要約してまとめたものです。特徴は、亡くなった方ばかりでなく、現役の歌手も取り上げていることで、資料としても役立ちます。その第1回は、Jennie Smith(ジェニー・スミス)でした。

   

1957年~64年録音の3作のアルバムを掲載しています。ジェニー・スミスは僕も好きな歌手なので、いい機会なので聴いてみました。

   

18歳のときのデビュー作。「I'm a Fool to Want You」といったバラードも良いムード。

     

COLUMBIA盤。バラードとスイング系の曲がバランス良く選曲されています。「Take Me in Your Arms」は、曲、歌ともに好きなトラックです。

     

1962年~63年録音の「Nightly Yours On The Steve Allen Show」。Canadian American レーベルから出された一枚。

     

ジャズ批評誌の表紙を飾った「Jennie」Dot盤レコード。猫ジャケの代表的な一枚としても知られています。

   

上記のCanadian America盤「Nightly Yours」を日本のレーベルSSJ(三具保夫さん主宰)が、CD化したもの。ライナーノートは、Jennie Smith本人と連絡をとって作成された丁寧なものです。歌声のピッチを修正してあり、レコードではなく、こちらのCDがより本人の声質に近いものです。

あわせて、第2回に掲載された映画女優のピア・アンジェリのアルバムも聴きました。彼女は、男優ジェームス・ディーンの恋人としても知られています。かなり昔の話ですが。

   

    

僕はCDしか持っていません。レコードを購入する機会があったのですが、買い逃したのは痛恨の一事でした。

安曇野宅で、Jennie Smithのレコードを聴いているところです。

レコードジャケットなどのアップ。

【おおたき総本店】

住所:長野県松本市白板2-3-35
電話:0263-39-4649
ホームページ:寿司処 おおたき総本店 | ブランド | 王滝グループ (ohtaki-gp.jp)

外観

入口を入ったところにあるカウンター。

奧の方が座った席です。ゆったりとしていました。

とりあえず「なごみ御膳」を注文。寿司、天ぷら、蕎麦が揃ってます。

アラ汁も注文。

この手の御膳としては、かなり寿司が美味しかったので、寿司を追加で注文しました。

まぐろ、あなご、貝など二人の好きなものを注文。

再び追加。マグロとタイです。二人ともお酒が弱く、しかも車なので、ノンアルコールビールを一本注文しただけでした。したがって、たくさん食べたのに、お会計はリーズナブルでした。また、訪れたい。


シモーネ・コップマイヤー「LET'S FALL IN LOVE」と高崎ヤマダ電気LABI1内「CAFE Oasis」の話題

2021-04-22 19:36:43 | ヴォーカル(S~Z他)

先日の高崎では昼食のあと、ヤマダ電機LABI1の一階にある「CAFE Oasis」でデザートをいただきながら休憩をとりました。隣の駅ビルには、スターバックスやタリーズなどもありますが、一回りして見てみたら混んでいたので、ヤマダ電機LABI1に戻りました。静かで居心地が良く、次回も入りたいカフェです。カフェでゆっくり聴きたいCD。

SIMONE KOPMAJER (シモーネ・コップマイヤー) 
LET'S FALL IN LOVE (Venus 2008年録音)

   

オーストリア出身の女性歌手シモーネ・コップマイヤー(vo,  1981年生)は、日本のVenusレコードからもCDを出していて、一定の知名度があると思います。本作は、Venusにおける4枚目のアルバムで、カントリー系のナンバーやバラードを歌ったしっとり系のものです。

メンバーは、シモーネ・コップマイヤー(vo)(なお、本作では「Simone(シモーネ)」と表記)、ジョン・ディ・マルティーノ(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、ヴィクター・ルイス(ds)、アーロン・ヘイク(sax)、ヒューストン・パーソン(ts)。曲によりストリングカルテットが加わります。ニューヨークにおける録音です。

曲は次のとおり。

1  Tennessee Waltz (Traditional)
2  One Day I'll Fly Away (Joe Sample)
3  Let's Fall In Love (Ted Koehler, Harold Arlen)
4  Ghost In This House (Hugh Prestwood)
5  Everbody's Talkin' (Harry Nilsson)
6  I'm Glad There Is You (Paul Madeira, Jimmy Dorsey)
8  Corcovado (Antonio Carlos Jobin)
9  Moonglow (Irving Mills, Eddie De Lange, Will Hudson)
10  The Good Life (Sacha Distel)
スタンダード曲中心の選曲ですが、2はランディ・クロフォードが1980年に録音したナンバー、4はカントリーのシュナンドーというグループが1990年にヒットさせたもの、5は映画「真夜中のカーボーイ」の主題歌。

シモーネ・コップマイヤー(vo)は、グラーツ大学の音楽科でシーラ・ジョーダンやマーク・マーフィーの教えを受けたそうで、ややクールな質感のよい声で、安定した歌唱を披露しています。しっかりとメロディを歌ってくれているところは、パティ・ペイジやドリス・デイを思い浮かべます。歌にジャジーな味付けをしているのが、ヒューストン・パーソン(ts)やジョン・ディ・マルティーノ(p)らで、「Tennessee Waltz」、「Let's Fall In Love」、「The Good Life」とスローナンバーがなかなかよい。

   

【シモーネ・コップマイヤー・ホームページ】

Simone Kopmajerwww.simonekopmajer.com

更新がきちんとされ、近況がよくわかる英語によるホームページです。ウィーンを中心として、ライブの予定が組まれています。動画も観ることができます。

【ヤマダ電機 LABI1高崎1F CAFE Oasis】

一階には、山梨県が本拠のシャトレーゼが出店していて、その隣にCafe Oasisがあります。Cefe Oasisは、ヤマダ電機の直営ですが、ケーキセットのケーキは、シャトレーゼのものを別に購入します。

入口。ナポリタンなど食事も出します。

バニラアイスクリームとアイスコーヒーを注文。

凍らせたベリーが乗り、ソフトクリームの量もあって、美味しくいただきました。

座ったのは窓際のカウンターです。FREE Wi-Fiが使えます。

電源もとれるので、パソコンが使い易い。

店内の様子。振り返って撮影。

コンサートの開演時間が近づいてきたので、高崎芸術劇場を目指して歩いています。雨降りの日でしたが、傘をささなくても会場まで行けました。


トニー・ベネット「BENNETT / BERLIN」と「スターバックスコーヒー 信州善光寺仲見世通り店」の話題

2020-09-17 20:00:06 | ヴォーカル(S~Z他)

昼休みに善光寺まで散歩に出かけ、今年の春に開店した「スターバックスコーヒー信州善光寺仲見世通り店」に初めて入りました。間口は狭いですが店内は広々とした空間で、驚くことに二階には和室が設けられていました。善光寺門前に相応しく、落ち着けるよいお店です。落ち着いた歌唱を。

TONNY BENNETT (トニー・ベネット)
BENNETT / BERLIN (Columbia  1987年録音)

   

トニー・ベネット(vo, 1926年生)は、2018年にダイアナ・クラールとの共演作「Love is Here to Stay」を出すなど、90歳を超えても活躍しているのは驚異的です。本作は、1987年のリリースで、作曲家のアーヴィング・バーリン作品集です。

伴奏は、ラルフ・シャロン(p)、Paul Langosch(b)、ジョー・ラバーバラ(ds)、曲によりゲストとして、デクスター・ゴードン(ts)、ディジー・ガレスピー(tp)、ジョージ・ベンソン(g)が参加。この3人のソロが聴けるのも本作の魅力の一つです。編曲は、トニー・ベネット自身が行っています。

曲は次のとおり。

1  They say It's Wonderful
2  Isn't This A Lovely Day
3  All of My Life
4  Now It Can Be Told
5  The Song is Ended
6  When I Lost You
7  Cheek to Cheek
8  Let Yourself Go
9  Let's Face The Music and Dance
10  Shakin' The Blues Away 
11  Russian Lullaby
12  White Christmas
「The Song is Ended」や「Cheek to Cheek」といった有名曲ばかりでなく、「All of My Life」や「Now It Can Be Told」、「Shakin' The Blues Away」といった僕には珍しい曲が入っていて、バーリンの曲を知ることができるのも特長です。

トニー・ベネット(vo)は、ポピュラー畑の歌手だと思っていますが、本作は編曲、伴奏のせいもあって、かなりジャズっぽいです。中でもジョージ・ベンソン(g)の凄腕のソロが入り、ベネットも乗っているアップテンポの「Cheek to Cheek」が白眉。ピアノトリオをバックにベネットが楽しげにスイングし、口笛も披露している「Isn't This A Lovely Day」やベネットが優しげに歌いデクスター・ゴードン(ts)のソロも入る「White Christmas」も素晴らしい。

【スターバックスコーヒー 信州善光寺仲見世通り店】

住所:長野県長野市元善町483
電話:026-217-0653
ホームページ:信州善光寺仲見世通り店 (スターバックスコーヒーのホームページの店舗のページです)

仲見世に入っていきます。

善光寺本堂に向かって右手にお店はあります。

一階の様子。入口から入ったあたりです。

二階への階段を上ります。

階段を上りきった左側。席と壁画が見えます。

突き当りには障子。

右手には和室があり、掘りごたつが設えてありました。びっくりしました。腰かけてゆっくりできそうです。

壁画の下あたりに腰かけました。

本日の注文は、アイスコーヒーです。

座った席から二階全体。左側の席に沿った床は、石畳を模したデザインのようです。

天井は梁を見せています。

階段を下りていきます。スターバックスには、こういった地域の特色を取り入れたデザインのお店があるようです。善光寺方面にきたら休憩に良さそうなお店です。