安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

バド・シャンク HOLIDAY IN BRAZIL

2009-07-19 11:16:26 | アルト・サックス

ジャズ・ファンの皆さんは連休をどのように過ごされているのでしょうか。僕は、ホームページ(モダンジャズやヴォーカルを聴こう)の更新を始め出したのですが、日ごろの疲れと暑さからという理由をつけて、放り出してぐたぐたと過ごしています。聴く方もソフトなものがよさそうなので、お休みにちなみタイトルに「Holiday」が入ったものにしてみました。

BUD SHANK (バド・シャンク)
HOLIDAY IN BRAZIL (WORLD PACIFIC 1958年録音)

 Holiday_in_brazil_bud_shank

アルト・サックス奏者のバド・シャンクが今年の4月に亡くなりました。とうとう西海岸ジャズ全盛期の巨人もいなくなってしまったと寂しいものがありました。本作品では、ボサ・ノヴァ流行前の1958年という時点でブラジル音楽をとりあげています。はじめて聴いたとき、彼がリズム面において新鮮さを追究していたのに驚きました。

もう一人の主役のローリンド・アルメイダ(g)は、1954年に「ローリンド・アルメイダ・カルテット」というリーダー作を作り、シャンクと共演をしており、それに続くシャンクとの共演作品になります。その他のメンバーはゲイリー・ピーコック(b)、チャック・フローレス(ds)です。

曲目は、スタンダードの「Little Girl Blue」、「I Didn't Know What Time It Was」、シャンク作の「Mood Antigua」、アルメイダ作の「Nocturno」、「Carioca Hills」に加えリズムに特徴のある「Simpatico」、「Rio Rhapsody」など10曲が収録されています。それぞれサンバ風やボサ・ノヴァ風だったりしています。

アルメイダ作のメロディやリズムも魅力的な「Nocturno」、シャンクのフルートが美しい「Littlr Girl Blue」、ギターとアルトサックスの掛け合いが楽しい「Carioca Hills」など、通して聴いても安らぎます。さわやかなので日曜の午前中に聴くのもよしです。ジャケット写真は持っている日本盤LPですが、同内容収録の輸入盤CDがあります。