安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ブッカー・アーヴィン COOKIN' 

2009-09-06 21:39:39 | テナー・サックス

膝の調子が悪くて、しゃがむと激痛が走り、疲れると片足を引きずりながら歩くといった状態が続き、とうとう整形外科に行ってきました。変形性膝関節症と診断され、写真を見ると骨がすり減っていました。張り薬をもらい、体操療法を指示され、次から電気もかけるようです。積年のつけがきましたが、なんとかもとに戻るべく体操をやっています。今夜はタフなテナー・サックス奏者の作品を聴いてみます。

BOOKER ERVIN (ブッカー・アーヴィン)
COOKIN' (SAVOY 1960年録音)

 Cookin

タフなテナー奏者というと、スタンリー・タレンタイン、エディ・ロックジョー・デイヴィス、アーネット・コブといった名前が浮かびますが、このブッカーもそんな仲間に加えてもいいと思います。彼は、チャーリー・ミンガスのグループで名をあげましたが、もともとR&Bバンド出身だけに、土臭いところが魅力でもあります。

タイトルのCOOKIN'が、マイルス・デイビスの作品と同じなので、それで紹介されることもありますが、それと関係ずけなくても注目したい作品です。メンバーは、当時のレギュラーカルテットで、ブッカー・アーヴィン(ts)、リチャード・ウィリアムス(tp)、ホレス・パーラン(p)、ジョージ・タッカー(b)、ダニー・リッチモンド(ds)で、ちょっとブルー・ノートの作品と勘違いしそうです。

曲目は「You Don't Know What Love is」と「Autumn Leaves」というスタンダード2曲に、「Dee Da Do」、「Mr.Wiggles」、「Down in The Dumps」、「Well.Well」というブッカーのオリジナルが4曲です。スタンダードの2曲はロリンズやマイルスのものとの聴き比べもできるので、楽しみです。

最初の曲「Dee Da Do」からブルース全開、アーヴィンはスロー・テンポでこくのあるフレーズを連発します。続く「Mr.Winggles」も快調。「Well, Well」は、ジョージ・タッカーのはじけるようなベースに乗り、縦横無尽といっていいフレーズをブッカーは繰り出し、続くパーラン、ウィリアムスも乗ってます。「Autumn Leaves」はやや荒削りであるものの、迫力があり引き込まれるプレイぶりです。