安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

シビル・シェパード MAD ABOUT THE BOY

2010-09-01 21:12:18 | ヴォーカル(A~D)

暑さで、昼食に外出するのを控えていたのですが、再び飲食店に行くようになりました。先日は、職場の自称グルメと連れだって二人で出かけ、夜は焼き肉屋になるお店で坦々麺を食べてきました。焼肉屋ということで、男性ばかりがお客かと思っていたら、近くの新聞社や放送局などから女性も連れだって何人もきていたので驚きました。ビジネスウーマンといった役柄も似合う女優さんのアルバムです。

CYBILL SHEPHERD (シビル・シェパード)
MAD ABOUT THE BOY (Inner City 1976年録音)

 Madabouttheboycd  

シビル・シェパードは、テレビの「こちらブルームーン探偵社」や映画「タクシー・ドライバー」などに出ている人気女優です。ブルース・ウィリスと組んだ「ブルームーン探偵社」は、DVDがシリーズで出ていて、面白そうなものは借りてきて観ましたが、全体にアクションが派手で、アメリカだからこそ作れるのでしょう

これは、シビル・シェパードが、スタン・ゲッツ(ts)らの伴奏で歌った人気盤です。シビルは、歌のレッスンをメトロポリタン・オペラのメンバーから受けたこともあり、ボサノヴァ、ジャジーなものと歌手顔負けの達者ぶりです。そして、ゲッツがかなり力を入れて吹いています。ゲッツは、シビルに言い寄ったそうですが、全く相手にされなかったとか。

曲目が夏に相応しく、涼しげなボッサ・ナンバー「Triste」で始まります。ボッサ・ナンバーは他に「This Masquerade」、「I'm Falling In Love Again」(ミシェル・ルグラン作)、「Mad About The Boy」。その他「I Can't Get Started」、「I'm Old Fashioned」、「It Never Entered My Mind」、「Speak Low」、「Do It Again」など。

シビルの歌、ゲッツのテナーがともにいいのは、「Triste」、「This Masquerade」、「I'm Falling In Love Again」、「Mad About The Boy」あたりです。残暑が続く中、ゲッツのクールトーンとシビルのあくまで重くならない歌で、爽やかなひと時を過ごしました。どうせならということで、続けて、シビル・シェパードのアイスクリームの登場する曲がタイトルとなっている「Vanilla」というアルバムも聴きました。