ようやく長野市の自宅のリフレッシュ工事が終わり、足場が取り外されました。外壁などが塗り替えられて、外観は新しくなりました。お風呂の追い焚きが出来なくなっていたガス給湯器も買い替えたので、湯船のぬるくなったお湯に蛇口から熱い湯を足して、時間をかけてお湯をあたためる必要が無くなりました。冬の寒い時期に、飲み会で遅く帰っても暖かい風呂にすぐに入れるのが嬉しいところです(笑)。HotとCoolがタイトルに入ったアルバムです。
DAVE BRUBECK (デイブ・ブルーベック)
JAZZ: RED HOT AND COOL (COLUMBIA 1954,55年録音)
ブルーベックのコロンビア盤のジャケットには工夫を凝らしたものがあり、華やかなものがいくつかあります。「ANGEL EYES」や「MY FAVORITE THINGS」など美女を配した明るいものが大いにアピールしますが、「JAZZ: RED HOT AND COOL」も、ピアノに寄りかかり微笑を浮かべる赤いドレスの女性と、ピアノを弾いているブルーベックの対比が面白いジャケットです。。
表面に小さい文字で入っていた写真家の名前は、RICHARD AVEDONでしたが、この人はファッション分野で大きな成功を収めた写真家だと思います。リチャード・アヴェドンは、このジャケット写真を撮影した当時は、ハーパース・バザー誌で活躍しているころで、その後はヴォーグ誌やニューヨーカー誌でも活動しました。僕が知らなかっただけかもしれませんが、思わぬ発見でした。
デイブ・ブルーベック(p)、ポール・デズモンド(as)、ボブ・ベイツ(b)、ジョー・ドッジ(ds)というブルーベック・コンボの初期のメンバーで、曲は、「Lover」、「Little Girl Blue」、「Fare Thee Well, Annabelle」、「Sometimes I'm Happy」、「The Duke」、「Indiana」、「Love Walked In」。本作品はニューヨークのクラブで録音されたライブものです。
ブルーベックは、厚い和音を用いたり、クラシックからの引用を行ってソロをとっています。この時期のカルテットの魅力は、ポール・デズモンド(as)に多くを負っていますが、スインギーな「Sometimes I'm Happy」や「Indiana」がグループとしてもまとまっていて楽しく聴けます。デズモンドは「Fare Thee Well, Annabelle」においてもリズムに乗った美しいプレイを行っています。後年のジョー・モレロ(ds)入りのグループを知ってしまうと、リズムがちょっと重いのが気になりますが、まあ贅沢というものですね。