安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジェニー・ぺイス LOVE IN A MIDNIGHT MOOD

2010-11-21 20:27:28 | ヴォーカル(E~K)

安曇野市の実家から、リンゴをひと箱買ってきてほしいと頼まれたので、長野市の自宅から北へ車で45分ほど行ったところにある、長野県上水内郡飯綱町倉井のJA長野さみずフルーツセンター直売所に行ってきました。ちょうど今が最盛期といっていい出荷量らしく、リンゴが大量に並んでいましたが、たまには親孝行というわけで、高くて見栄えもいいものを買いました。味はそう変わらないはずなので、自宅用には5キロ1000円というお値打ち品にしたのですが、蜜が入っていて、甘さと、しゃきっとした感じが合わさり素晴らしく美味です。甘さと力強さの感じられるヴォーカルです。

GENIE PACE (ジェニー・ぺイス)
LOVE IN A MIDNIGHT MOOD (JADE 1957年頃録音)

 Loveinamidnightmood

ジャケット裏面のライナーノートの執筆者は、著名なジャズ評論家のIRA GITLER(アイラ・ギトラー)だったので、もしかしたらいい内容だろうと期待して購入したのですが、その期待に十二分に応えてくれるアルバムでした。ジョニー・ぺイスについては、ライナーくらいしか情報がありませんが、kuirenさんのブログ「ジャズとレコードとオーディオと」には、彼女の作品がもう一作紹介されています。

ハイスクール卒業後、1953年にタイピストとしてCBSに就職しましたが、ローラースケートに興味を持ちその訓練をしつつ、ヴォーカル・コーチの元で学び、54年の末には「Eastside club」に2週間出演。その仕事は1年間続きましたが、病気で休養をとります。56年の半ばにカムバックし「La Silhouette」らのクラブに出演。彼女を認めていたJim Brightにそこで再会し、彼のレーベルでこのLPを作ることになります。したがって、録音は57~58年頃ではないかと推測しています。

スタンダード集です。「Wee Small Hours」、「The One I Love Belongs to Somebody Else」、「I Get Along Without You Very Well」、「I'll Remember April」、「One for My Baby」、「The Lonesome Road」、「Lover Man」、「My Melencholy Baby」、「I Got It Bad and That Ain't Good」、「Body and Soul」(身も心も)、「Street of Dreams」に、ちょっと珍しい「May I Never Love Again」の12曲。

失恋状態にあるミッドナイトムードということで、編曲もそれに対応したムーディーなものが多いですが、ぺイスの歌声には力強さと爽やかさが感じられるので、そういったイメージばかりが出ているわけではありません。それぞれ歌詞をしっかりと歌っていて、輪郭のはっきりとした歌唱を行っています。「We Small Hours」、「I'll Remember April」、「One For My Baby」と、ことにLPのA面に惹かれます。多分、CD化はまだされていないと思います。

ホームページの散策に、神戸のジャズ・観光スポットを掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう 神戸のジャズ・観光スポット

【さみずフルーツセンター近くの光景】

遠くは大阪ナンバーの車などが駐車しており、全国から買い物に来ているようです。近くは、りんご畑が広がりますが、まだ収穫されない果実が枝についているのが見えました。遠くには北信濃の山々が望める場所です。

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