いよいよ地上デジタル放送を見ることのできるテレビを買うことになりました。使えるものは使おうと今まで我慢してきたのですが、とうとう奥さんも我慢しきれず、なんでもいいから買おうと長野市若里にあるケーズ電気(家電量販店)に行ってきました。いろいろな製品をみてまわったのですが、画面は大きくて写りもよく、録画もでき、昔のものに比べてはるかに使い勝手がよくなっています。これでDVDも見られるのは嬉しい気分です。そんな時に相応しいタイトル作品。
DIETER REITH (ディーター・ライス)
A HAPPY AFTERNOON (MPS 1966年録音)
「A HAPPY AFTERNOON」(幸せな午後)とはよくつけたタイトルです。そんな気分の時もないわけではないし、タイトルどおりにハッピーなアルバムです。風変わりなジャケットでも昔から知られていて、「時計のライス」という通称で呼ばれることもあります。ディーター・ライスはドイツのピアニストですが、このアルバムでは固いというイメージは一切ありません。
これを買った時にパーソネルを見たら、ベースとドラムスの2人はクラシックのジャズ化を行ったピアニストのオイゲン・キケロ・トリオのメンバーであったので、一瞬びっくりしました。ディーター・ライス(p)、ペーター・ウィッテ(b)、チャーリー・アントリーニ(ds)というメンバー。ベースは堅実ですが、アントリーニ(ds)は結構奔放にプレイしています。
ライスのオリジナルが3曲で「A Happy Afternoon」、「Blues」、「How About a Blues」に、「Days of Wine and Roses」(酒とバラの日々)、「On Green Dolphin Street」、「Wives and Lovers」、「Just in Time」、「Fly Me to The Moon」という有名曲の合わせて8曲。自作にブルースという言葉が入っていますが、洗練されていてヨーロッパにおけるブルースという雰囲気です。
「Blues」と「Fly Me To The Moon」の2曲はピアノ・ソロ。トリオでやった曲は、早いテンポにおけるピアノが快調で、加えてアントリーニ(ds)があおったりと充実したプレイが聴けます。ライスの自作では「A Happy Afternoon」がテーマに迫力があり、「How About a Blues」はオスカー・ピーターソンばりに派手です。力の入った「On Green Donphin Street」、ライスの右手のシングルトーンの美しさがよくわかる「Just in Time」あたりでことにハッピーになれます。
【ジリオラ・チンクェッティのボックス・セット】
イタリアのカンツォーネの歌手、ジリオラ・チンクェッティの紙ジャケットBOXが、5月25日に発売になります。5枚のアルバムがCDで復刻され、しかも充実した解説書つきで、手軽に聴けるようになりました。入手しにくいアルバムもあったので朗報です。ワーナーからの発売(WQCP952~956)です。
(ボックスの表)
(ボックスの裏)