10月の9~10日は、安曇野市のお祭りでした。ありがたいことに、今年も父と二人で神社にお参りに行くことができました。たまには親孝行だと、「信州プレミアム牛肉」という高めのお肉を買っていって、信州牛のすき焼きを作りました。味はよかったのですが、肉がやや硬くなってしまい、料理は難しいものです。コール・ポーターの名曲をどう料理しているのか聴いてみました。
BILL CHARLAP (ビル・チャーラップ)
BEGIN THE BEGUINE (VENUS 2005年)
本来のリーダー名義は、「ニューヨーク・トリオ」ですが、これは契約の関係からそういう名前が冠せられたもので、ビル・チャーラップ・トリオと呼んで差し支えないものでしょう。ニューヨーク・トリオは、ヴィーナス・レーベルのための、スタジオ録音用のトリオで、メンバーは、ビル・チャーラップ(p)、ジェイ・レオンハート(b)、ビル・スチュワート(ds)。
スイング・ジャーナル選定ゴールドディスクなので、ゴールドディスク嫌いな僕は、はじめ全く食指が動かなかったのですが、ビル・チャーラップの他の作品にいいものがあるので、とりあえず買っておいたものです。熱気やスリルには遠い演奏ですが、リリカルさ、品のよさ、寛ぎを求めるなら、買ってもいい作品かもしれません。
曲は、コール・ポーター作曲の大スタンダードばかりです。「You'd Be So Nice To Come Home To」、「My Heart Belongs to Daddy」(私の心はパパのもの)、「So in Love」、「Begin The Beguine」、「I Love Paris」、「From This Moment On」、「Just One of Those Things」、「Easy to Love」、「Every Time We Say Goodbye」の9曲。
チャーラップは、単音や厚くない和音で旋律を繊細に綴っていきます。ちょっと聴くと、クラシカルなタッチや和音かと思わせられるような箇所も現れます。中でも「So In Love」は、ゆっくりしたテンポで美しいテーマと幻想的な展開をみせます。「You'd Be So Nice To Come Home To」や「Easy To Love」など軽くスイングする演奏も含まれおり、心地よいスタンダード集という面ももちろんあります。
【犀宮神社境内 船】
このあたりでは、お祭りには船を引きます。道路上は危険ということで、境内への備え付けになってしまいました。船の中では太鼓や鐘、笛でお囃子が奏されます。今年の飾りつけは、巴御前です。
【2011年秋 収穫後の田】