最近、分冊形式の雑誌が、各種発行されています。その先鞭をつけたデアゴスティーニ社から発行されている隔週刊DVDオペラ・コレクションも63巻を数えています。僕は、目に付いたものを買っていますが、先日も、長野駅前の書店で、第62巻のフランツ・レハール「メリー・ウィドウ」(フランツ・ウェルザー・メスト指揮、チューリッヒ歌劇場)を衝動買いしてしまいました。この喜歌劇は、実演を観たことがありますが、買ったDVDも結構楽しめました。ジャズの方もライブ盤です。
PETER BERNSTEIN (ピーター・バーンスタイン)
LIVE AT SMALLS (Smallslive 2008年録音)
僕は、1950年代~60年代のものを中心に聴いていることもあり、新しい録音をとりあげることは少ないですが、今夜はオーソドックスなギタープレイを聴かせてくれる、2008年録音のピーター・バーンスタイン(ギター)のライブ盤をとりあげてみました。彼は1967年生まれなので、既に中堅といってよく、クリス・クロス・レーベルなどに作品を残しています。
録音されたSMALLSですが、お店のホームページを見ると、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジにあるジャズ・クラブで、毎日3グループくらいが出演しています。2012年1月も、P・バーンスタイン、ケン・ぺプロスキー、ウラディミール・シャフラノフらが出演し、深夜はジャムセッションを行っているようです。かなうかどうかは別として、いつか行ってみたいクラブです。
メンバーは、ベテランが入り、ピーター・バーンスタイン(g)、リチャード・ワイアンズ(p)、John Webber(b)、ジミー・コブ(ds)。曲は、バーンスタイン自作の「Vida Blue」と「Sideburns」、スタンダードで「Stairway to The Stars」、「Delilah」、「Love Walked In」、マイルス・デイビスの「Four」、そして、Allen作「Say, Little Mama, Say」の7曲。「Say, Little Mama, Say」を作曲したAllenが誰かわかりません。スティーヴ・アレンではないと思いますが、わかる方いたら教えてください。
バーンスタイン(g)のプレイは、グラント・グリーンやコードワークではウェスを髣髴とさせるところがあります。ブルージーでご機嫌な「Say, Little Mama, Say」や、白熱したバーンスタインのソロが印象的な「Delilah」、ワイアンズ(p)やコブ(ds)を含めて熱い演奏が続く「Four」など、それぞれ、聴きどころが多いアルバム。聴衆の拍手や掛け声も暖かく、しばしニューヨークの夜にタイムスリップしました。
【SMALLSのホームページ】
こちらをご覧ください。 SMALLS JAZZ CLUB
【DVDオペラコレクション「メリ・ウィドウ」(デアゴスティーニ社刊)】