安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エミリー・レムラー EAST TO WES

2012-02-15 22:48:54 | ギター

長野市内のホテルで、食品製造業や流通業、ホテル・飲食業などの企業・団体が集まった勉強会が開催されたので、出席してきました。商品開発の事例発表があったのですが、発表されたグループのリーダーは女性で、商品の「川中島白桃とラ・フランスのジュレ」を参加者に配っていただきました。たいへん美味で、特産品開発の優れた試みに拍手を送りました。女性のギター奏者。

EMILY REMLER (エミリー・レムラー)
EAST TO WES (Concord 1988年録音)

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ギターについては、ケニー・バレルやウェス・モンゴメリーなどブルージーで柔軟性が感じられる音色や演奏が好きで、金属的な音色や尖ったプレイは苦手です。エミリー・レムラー(ギター)のウェス・モンゴメリーから影響を受けたというプレイは、そんなに違和感がなく聴いていたので、1990年に32歳という若さで亡くなってしまったのは、本当に残念なことでした。

メンバーは、エミリー・レムラー(g)、ハンク・ジョーンズ(p)、バスター・ウィリアムス(b)、マーヴィン・スミッティ・スミス(ds)。マーヴィン・スミッティ・スミスの繊細で軽快なドラミングは、さすがに引く手数多というだけのことはあります。ハンク・ジョーンズもソロをとっていますが、残念ながらあまり面白くありません。

曲は、ジャズ・ミュージシャンのオリジナルと自作が主で、クリフォード・ブラウン作「Daahoud」、クロード・ソーンヒル作「Snowfall」、タッド・ダメロン作「Hot House」、ブロッサム・ディアリー作「Sweet Georgie Fame」、スタンダードの「Softly As In A Mornig Sunrise」(朝日のようにさわやかに)、彼女の自作が3曲で「Ballad For A Music Box」、「Blues for Herb」、「East To Wes」と全8曲。

レムラー(g)のグルーヴィーなプレイが聴けるハーブ・エリス(g)に捧げた「Blues For Herb」と、出だしからウェス・モンゴメリーのプレイを髣髴とさせる「East to Wes」が、彼女のソロもよく歌っていて、なんといっても聴きもの。「Hot House」は急速調で、彼女の早弾きにテクニックの確かさがでていますし、「Sweet Georgie Fame」では、優しく丁寧に弾いて美しい曲想を浮かび上がらせています。

【川中島白桃ジュレ】

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長野市にある信州・川中島平ファクトリーが、川中島産の桃を使って製造・販売しています。川中島は、「川中島白桃」の発祥の地であり現在も原木が存在します。ジュレの他、ジャムも製造しています。関心のある方は、HPをご覧ください:川中島平ファクトリーホームページ