安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ソニー・スティット A LITTLE BIT OF STITT

2012-04-11 23:19:44 | アルト・サックス

この4月から、飯田市に単身赴任していますが、さっそく、こちらに住んでいる高校時代の同級生が歓迎会をやってくれました。お互いに知っている同級生の消息や、リニア中央新幹線の駅ができることになっている飯田市界隈の最近の様子、飯田の特徴のある飲み屋さんのことなど、話が弾みました。地元をよく知っている友人がいるのはありがたいです。アーティストは有名ですが、この作品は知りませんでした。

SONNY STITT (ソニー・スティット)
A LITTLE BIT OF STITT (ROOST 1959年録音)

 Alittlebitofstitt

ソニー・スティット(as, ts)は、膨大な数のアルバムを残し、名作として挙げらるものも多数あります。しかしながら、このアルバムは、今回、東芝EMIから、999円シリーズで復刻発売されるまでは知りませんでした。LP時代から、ルースト・レーベルの彼の作品には愛聴盤となっているものがありますが、これはそれらに負けず劣らずの素晴らしい内容です。

ワン・ホーン・アルバムで、メンバーはスティット(as, ts)、ジミー・ジョーンズ(p)、アーロン・ベル(b)、チャーリー・パーシップ(ds)。ジミー・ジョーンズは、歌伴の名手だけに、スタンダードを主体にしたこのアルバムには相応しいピアニストですが、どんなソロをとっているか、彼のプレイにも興味が湧きます。

曲はスタンダードが主で、「When The Red, Red Robin Comes Bob, Bob, Bobbin' Along」、「For All We Know」、「I'm Confessin' That I Love You」、「Cocktails For Two」、「Star Eyes」、「On A Slow Boat To China」(中国行きのスロー・ボート)、「Laura」(ローラ)、「Don't Take Your Love From Me」に、スティットの自作の「J. B. Blues」と「After The Late, Late, Show」の全10曲。今回の復刻では、「I'm Confessin'」と「Laura」の別テイクも収録されています。

スティットは、抜群のテクニックで、どの曲でも力強い吹奏をし、華麗な装飾音をつけています。チャーリー・パーカー(as)の「Star Eyes」、ソニー・ロリンズ(ts)の「On A Slow Boat to China」といった名演が知られるている曲も演奏されています。ことに後者は、スリルも感じられて、ロリンズに並ぶような演奏ではないでしょうか。「For All We Know」や「Cocktails Foe Two」なども曲の美しさを引き出しています。ジミー・ジョーンズ(p)は、「On A Slow Boat To China」などで、軽快なソロをとっています。

【飯田市内眺望】

ベランダから南の方面を撮りました。

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