安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

クリフォード・ブラウン JAZZ IMMORTAL

2012-04-01 16:36:32 | トランペット・トロンボーン

先週の日曜日、松本駅前で用事を済ませた後、午後3時頃、丸善書店によりましたが、結構お客様が入っていたので驚きました。この塩梅だと、松本市からの早期撤退は心配しなくていいかもしれません。2冊購入した後は、喫茶店「Brown Times」(ブラウン タイムス)に初めて入り、買った本をめくりながらキリマンジャロを飲んでみました。たいへん美味しい珈琲で、満足できました。BGMにジャズが小さい音で流されていて、それもよかった。クリフォード・ブラウンです。

CLIFFORD BROWN (クリフォード・ブラウン)
JAZZ IMMORTAL (PACIFIC JAZZ 1954年録音)

 Jazzimortalcliffordbrown

クリフォード・ブラウン(tp)は、マックス・ローチのグループで演奏した「スタディ・イン・ブラウン」などエマーシー原盤のアルバムが知られていて、僕も学生から社会人になりかけのころよく聴いていました。いずれでも、ブラウンは、アイデアが次々と湧いてくるメロディアスで完成度の高いソロをとっていて、アドリブの面白さ、楽しさが味わえます。

こちらのアルバムは、ブラウンが東海岸へ行く前のロサンゼルス滞在中に、パシフィック・ジャズへ録音したものです。各曲にジャック・モントローズのアレンジが施されている7重奏団による演奏で、ブラウン(tp)、ズート・シムズ(ts)、スチュー・ウィリアムソン(v-tb)、ボブ・ゴードン(bs)、ラス・フリーマン(p)、ジョー・モンドラゴン(b)又はカーソン・スミス(b)、シェリー・マン(ds)というメンバー。

曲は、ブラウンの自作が4曲で、「Tiny Capers」、「Joy Spring」、「Bones For Jones」、「Daahoud」、ジャック・モントローズ作「Finders Keepers」、スタンダードの「Gone With The Wind」(風と共と去りぬ)と「Bluberry Hill」そして、59年録音のラス・フリーマン作「Bones For Zoot」の8曲。「Bones for Zoot」には、ブラウンは参加しておらず、収録時間を稼いだとはいえ、この曲を加えたのは疑問です。

クリフォード・ブラウンの書いた「Joy Spring」と「Daahoud」の初演が聴けます。どちらも、テーマに続き、ブラウンの長いソロが飛び出してきて、それだけで満足ですが、加えて、「Daahoud」では、続くズート(ts)やラス・フリーマン(p)のソロも躍動感に満ちています。他に「Tiny Capers」などもよいです。モントローズの編曲は、曲によっては凝りすぎと思われるところもありますが、ソロの魅力で補って余りあります。

【Brown Times(ブラウン タイムス)】

住所:長野県松本市深志2-3-21 三賀ビル2F
電話:0263-34-4015
営業:9:30~20:00 (定休日なし)

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