先週は、飯田市界隈では桜が満開となり、市内のあちこちにある一本桜を見に回っている人も目立ちました。安曇野や長野市よりも一週間は早く咲いているようです。僕も数か所回りましたが、飯田市美術博物館の庭にある推定樹齢500年の「安富桜」の壮大さ、華やかさには驚きました。その他、「桜丸御殿の夫婦桜」や「黄梅院のしだれざくら」などを写真に収めました。可憐な女性歌手です。
SYLVIA TELLES (シルヴィア・テリス)
U. S. A. (PHILIPS 1961年録音)
初期のボサノヴァ歌手として、人気の高いシルヴィア・テリスですが、彼女は、普通のリズムでスタンダードなども録音しています。それが、なかなかいい出来で、僕は彼女のボサノヴァも嫌いではありませんが、渡米して作られたポピュラーないしはジャズ・ヴォーカルという趣きのアルバムが気に入っています。
伴奏ですが、バーニー・ケッセル(g)とジョー・モンドラゴン(b)の組み合わせ、次に、カルヴィン・ジャクソン(p)とアル・マッキボン(b)、また、ビル・ヒッチコックが全体の編曲を行っていますが、彼の集めたオーケストラによるものと、伴奏の組み合わせは3つです。ジュリー・ロンドンの伴奏をしたバーニー・ケッセル(g)とのセッションが注目されます。
曲は、ボサノヴァ曲ですが、全て編曲がほどこされ、ブラジル色はありません。「土曜日のコパカパーナ」、「世界はあなた」、「太陽の道」、「トラ・ラ・ラ・ラ・ラ」、「私の明日」、「宙に消え入る歌」、「カーニバルの朝」、「さようならのない恋」、「イマジネーション」の9曲。今回は、日本語表記にしました。僕が知っているのは、「カーニバルの朝」くらいですが、「土曜日のコパカパーナ」も淡々とした哀愁がただよういい曲です。
シルヴィア・テリス(vo)は、クールで、儚げなところも感じられる歌いぶりです。ケッセル(g)の伴奏により、流れるように歌われる「土曜日のコパカパーナ」やケッセルのギター、テリスの高音が綺麗に響く「私の明日」が印象深く、そして「カーニバルの朝」は、胸を突くようなテリスの歌唱に加えて、軽くスイングするギター・ソロが挟まり、最もいいように思えます。
【飯田市内の桜2012】
朝の散歩の途中で撮影したものです。太陽が照っていないので、画面が暗いかもしれません。
1安富桜
2桜丸御殿の夫婦桜
3黄梅院のシダレザクラ
4桜並木