安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ハロルド・ランド EASTWARD HO!

2013-02-03 13:18:41 | テナー・サックス

おとといの金曜日、長野赤十字病院の人間ドックに行ってきました。昨年の4月から宴会に出ることが非常に多く、通勤時間も5分なので、予想はしていたのですが、メタボリック・シンドロームとの診断。以前から、コレステロール値は高かったのですが、今回は血圧まで高くなり、参りました。宴会では食べ過ぎに気をつけて、昼休みには散歩をしようと考えながら、とぼとぼと自宅に帰ってきました。元気を出そうと、明るめのハードバップです。

HAROLD LAND (ハロルド・ランド)
EASTWARD HO! HAROLD LAND IN NEW YORK (JAZZLAND 1960年録音)

 Eastwardhoharoldlandinnewyork

ハロルド・ランド(ts)は、マックス・ローチ・グループでクリフォード・ブラウン(tp)と共演をしていたので、その名前を覚えました。ビッグトーンで、ハードなフレーズを吹くサックス奏者という印象でした。ローチ・グループでの演奏は、全体にかなり黒っぽいのですが、ランド自身のリーダー作では、明るめで、ゆったりとしたところがあるように感じます。

メンバーは、ハロルド・ランド(ts)、ケニー・ドーハム(tp)、エイモス・トリス(p)、クラレンス・ジョーンズ(b)、ジョー・ピータース(ds)。サイドメンでは、ドーハムが注目されますが、あまり見かけないエイモス・トリス(p)が、どんなプレイをしているのかも気になります。

曲は、スタンダードの「So In Love」、古い曲でやや珍しい「Slowly」、「On A Little Street in Singapore」にエイモス・トリス作曲「Triple Trouble」、そしてランド作「Okay Blues」。「Okay Blues」は、プロデューサーのOrrin Keepnews(頭文字をとるとO.K)に捧げられています。「Triple Trouble」はワルツタイムで、「On A Little Street in Singapore」は、東洋風であるなど特徴のある曲が収録されています。

メンバー全員が伸び伸びとプレイをしている様子が伝わってくるような作品です。ランド(ts)は、適度にブルージーかつ慌てない乗りのスムーズな節回しで演奏をしており、「So In Love」やバラード「Slowly」、「Okay Blues」と好演。ドーハム(tp)は、音色もみずみずしく、「So In Love」をはじめ闊達で流麗なソロをとっています。エイモス・トリス(p)は、オーソドックスで地味めなプレイですが、「Okay Blues」におけるロング・ソロは、まとまっていて心地よく聴けます。