雑誌「山と渓谷」2025年2月号は、全国各地の「ご当地アルプス」を紹介しています。春に向かって、登山・ハイキングの行先選択に役立ちそうです。春に向かって聴きたい最新アルバム。
BEN PATERSON (ベン・パターソン)
COOKIN' IN THE COUVE (CELLAR MUSIC 2024年録音)
ベン・パターソン(p, 1982年生)は、2018年に第1回エリス・マルサリス・ジャズ・ピアノ・コンクールで優勝、2019年よりスタインウェイ・アーティストに指名されているほか、サマラ・ジョイ(vo)の「Linger Awhile」で、伴奏を務めるなど活躍著しいのですが、リーダー作を聴くのは、これが初めてです。
メンバーは、ベン・パターソン(p)、ニール・マイナー(b)、アーロン・シーバー(ds)。ベースとドラムスの二人も、それぞれCDを出したり、「smalls」などのジャズクラブに出演するなど、ニューヨークで活躍しています。
(英文表記)Ben Paterson(p)、Neal Miner(b)、Aaron Seeber(ds)。
曲目は次のとおり。
1 Cookin' In The Couve (Ben Paterson)
2 Chitlins Con Carne (Kenny Burrell)
3 Noth Pond Stroll (Ben Paterson)
4 'Tis Autumn (Henry Nemo)
5 This Here (Bobby Timmons)
6 Digging Around (Ben Paterson)
7 Chicken 'N Dumplins (Ray Bryant)
8 Up The Exchange (Ben Paterson)
9 Quel Temps Fait Il A Paris (Alain Romans) 【パリのお天気は?】
10 Morning Perusal (Ben Paterson)
ケニー・バレル、ボビー・ティモンズ、レイ・ブライアント作の有名ジャズオリジナル、スタンダードの「'Tis Autumn」、元は映画主題歌でシャンソンの「Quel Temps Fait Il A Paris」、それに、ベン・パターソンの自作が5曲。
ベン・パターソン(p)の音質は素晴らしく、芯があるのに柔らかいもので、それだけで聴いていて気持ちがよい。彼のプレイは、基本的にはハードバップで、強力にスイングしています。ブルージーで乗りの良さをみせた「Chitlins Con Carne」、スローテンポで、タッチの美しさがよくわかる「'Tis Autumn」、流れるようなメロディラインを弾いていて、三人の乗りも凄い「Chikin 'N Dumplins」と楽しい。「Cookin' in The Couve」など、ベン・パターソンの自作もメロディアスでよい曲ばかりで、このアルバムは、結構な傑作だと思いました。
(参考)本作から「Chitlins Con Carne」が聴けます。
【Ben Paterson ホームページ】
Ben Paterson - Jazz Piano and Organ
スケジュールを見ると、ベン・パターソンは、オルガントリオでライブハウスに出演することも多いです。彼のオルガンのアルバムも聴いてみたい。
【雑誌「山と渓谷」2025年2月号 特集「全国ご当地アルプス」】
表紙
甲州アルプス(山梨県)。甲州市にある山で、日帰りできそうなので、行ってみたい。
富岡アルプス(群馬県)。縦走も可能な、低山ながらダイナミックな山域です。妙義山は、とても僕は行けませんが、ここならチャレンジしても大丈夫そうなので、出かけたい。
都留アルプス(山梨県)。都留市は、長野市や安曇野市からは、結構遠いのですが、富士山がきれいに見えそうなので、ここも出かけたい。できれば、富士山が白い方がよいので、春がよさそうです。
沼津アルプス(静岡県)。こちらも富士山展望の山です。沼津市は入ったことがないので、お魚をいただくのも、併せて、出かけたみたい。
足利アルプス(栃木県)。足利市なら、長野県からギリギリ日帰りできる圏内だと思うので、こちらも、行ってみたい。
その他、全国各地のご当地アルプスが掲載されていて、足を伸ばせば、たくさんの山が楽しめそうです。低山中心なので、冬~春に楽しめそうな場所が多く、その点もよさそうです。購入して良かった雑誌でした。