映画「ファースト・カウ」を観に行きました。
チラシ表
(あらすじ)
西部開拓時代のオレゴン州。アメリカンドリームを求めて未開の地へ移住した料理人クッキーと中国人移民キング・ルーは意気投合し、ある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である一頭しかいない牛からミルクを盗み、ドーナツをつくって一獲千金を狙うというビジネスだった。
(スタッフ、出演)
監督:ケリー・カイラート
脚本:ジョナサン・レイモンド、ケリー・カイラート
ジョン・マガロ(クッキー)、オリオン・リー(キング・ルー)、トビー・ジョーンズ(仲買商)
(感 想)
チラシの裏を読むと、何人かの映画監督が褒めている映画ですが、僕には、難しい映画でした。牛からミルクを盗んでいるところを見つかり、二人は逃亡するのですが、また同じ場所に戻ってきて、後をつけられて、眠っているところを殺害されてしまうので、粗筋もなんだか。
隠してあるお金を取りに戻ってきた中国人移民キング・ルーの行動は、まだわかるのですが、なぜ、料理人クッキーが戻ってきたのか意味不明。二人の友情物語だとチラシには書いてありますが、犯罪の共犯なのだから、どうなのかと。
この映画は、窃盗という悪いことをすれば、あとで罰せられるという、教訓映画かもしれません。最初に骸骨が出てくるシーンは、まさにそれを象徴している気がしました。また、全体にテンポが遅い映画でしたが、川の風景など映像は美しかったです。
チラシ裏。
【ファースト・カウ・オフィシャルサイト】
最初に骸骨が出てくるシーンはこの映画のすべてを語っていますね。結末ありきの展開作品は数多くありますが、冒頭のシーンがなければテーマになっている友情が薄れていたかも知れません。私は面白く観ました。
当地で今月は「オスカー・ピーターソン」、来月は「魂のリズム」が上映されます。ともに地味でマニアックな音楽映画ですので、そちらでかからなければ札幌にどうぞ。
冒頭の骸骨のシーンから訳がわからず、映画の最後で二人が眠りに入る姿を見て、冒頭のシーンが何だったか、ようやくわかりました。
一番気になったのは、ところどころに顔を出す先住民のことで、西部開拓時代に、こういう融和した地域もあったのかと、驚きました。まあ、インディアンが登場する映画しか観たことがなく、アメリカ史を勉強したわけでもありませんが、結構、仲がいいのだと、驚きました。
札幌は良いですね。いろいろな映画が上映されて。その2作は、長野では上映がないかもしれないですね。
コメントありがとうございます。