安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ポリー・バーゲン「THE PARTY'S OVER」、松本城イルミネーション、プロジェクションマッピング。

2024-12-29 19:30:00 | ヴォーカル(L~R)

国宝松本城に出かけて、初めて、イルミネーション、プロジェクションマッピングを観てきました。デジタルアニメーションによる映像は華やかで、観光客など人が大勢集まっていました。華やかな女優さんの歌を。

POLLY BERGEN (ポリー・バーゲン)
THE PARTY'S OVER (COLUMBIA 1957年録音)

   

女優、歌手のポリー・バーゲン(vo, 1930~2014年)のレコードですが、昔、新宿西口にあった廃盤主体のレコード店「コレクターズ」では、本当に安く売られていて、他の歌手のヴォーカル盤や普通のジャズアルバムとの価格の落差に買う気が失せたのを覚えています。でも、改めて聴くとなかなか良いです。

ポリー・バーゲンは、1930年生まれで、1949年ハリウッドへ。ディーン・マーティン、ジェリー・ルイスのコメディ映画に3本出演。役柄に不満だった彼女は、1953年にブロードウェーデビュー、57年には女優「ヘレン・モーガン」の生涯を描いたテレビドラマに出演しエミー賞を獲得。1961年に映画界に復帰、1980年代はテレビドラマに出演。1957年から60年代初めにかけてコロンビアへ歌手として録音。これはその一枚。

(英文表記)Polly Bergen(vo)、Luther Henderson(arr, cond)

曲目は、次のとおり。

1  The Party's Over (Betty Comden,  Adolph Green,  Jule Styne)
2  It Never Entered My Mind (Lorenz Hart,  Richard Rodgers)
3  Where's The Boy I Saved for a Rainy Day? (Rox,  Bergersen)
4  Make the Man Love Me (Dorothy Fields,  Arthur Schwarz)
5  But Not foe Me (George Gershwin,  Ira Gershwin)
6  My Melancholy Baby (Erbue Burnett,  George Norton)
7  Smoke Gets in Your Eyes (Otto Harbach,  Jerome Kern)
8  You'll Never Know (Mack Gordon,  Harry Warren)
9  I'm Thru with Love (Gus Kahn,  Fud Livingston,  Matty Malneck)
10  Every time We Say Goodbye (Cole Porter)
11  I Guess I'll Have to Change My Plan (Howard Dietz,  Arthur Schwartz)
12  You Don't Know What Love Is (Gene DePaul,  Don Rays)
スタンダードの有名曲が選曲されていて、珍しいのは「Where's The Boy I Saved for a Rainy Day?」だけです。「Make the Man Love Me」を唄ってくれているのが嬉しい。

美女ジャケとして話題になるアルバムですが、トーチソング(失恋の歌)をはじめとする曲を丁寧に歌っているポリー・バーゲン(vo)の歌も、結構楽しめます。スタンダード曲ばかりで知っているメロディが多く、寛ぎタイムにお酒でも飲みながら聴いていると、最高です。名曲「 It Never Entered My Mind」、伴奏がジャジーな「 But Not foe Me 」、ダイナミックな「My Melancholy Baby」、バーゲンの高音も美しい「Smoke Gets in Your Eyes 」(煙が目にしみる)などと、聴き惚れました。

   

レコードのラベル。コロンビアレコードのオリジナル盤でプロモーション用のものです。

(参考)本作から「It Never Entered My Mind」が聴けます。

It Never Entered My Mind

(ジャズ批評2024年7月号 銀幕の歌姫たち ポリー・バーゲンのページ)

   

表紙。一番上の列の真ん中に掲載されている写真は、ポリー・バーゲンのレコード・ジャケットです。

   

ポリー・バーゲンの紹介ページ。

(安曇野市宅で聴いているところ)

飾ってあるレコードは、右からポリー・バーゲン「My Heart Sings」(Columbia オリジナル盤)、本作「The Party's Over」(Columbia オリジナルプロモーション盤)、ジェーン・パウエル「Can't We Be Friends?」(Verve 日本盤)。ジェーン・パウエルも女優さんです。

 

【国宝松本城プロジェクションマッピング2024-25】

関連ホームページ:光と氷の城下町フェスティバル

『国宝 松本城の天守や石垣に、葛飾北斎や歌川広重による 信州ゆかりの浮世絵をはじめ、松本城主・石川数正が描かれた屏風絵が立体的に躍動するデジタルアニメーション』だそうです。ダイナミックで幻想的なプロジェクションマッピング映像など、さまざまな光のアートをお楽しみくださいとのことです。

案内

南側から。昼間観るのとそうかわりありませんが、白壁がくっきりとして美しい。

これも南側から

西南から。

色合いなどが、どんどん変化していきました。

お堀の水に反射している絵も写真の中に入り込んでいます。

これは、光が左右に広がって、なかなかダイナミックでした。

この装置で、光線を放射していました。使用しているカメラは、OM SYSTEMの「TG-7」です。コンデジを手で構えての撮影なので、ブレブレになったり、うまく撮れず、まあなんとか見られるものを選びました。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (photofloyd(風呂井戸))
2024-12-29 22:33:51
今年も押し迫ってきました。相変わらずのご活躍嬉しく拝見しています。
松本城、夜景の写真美しいですねぇ‥‥私も行って見たくなりました。松本には行ってもいろいろと用事はありますので・・・この目で見に行きたいです。
ところで、私はポリー・バーゲンは、実は知らなかった一人です。女性ヴォーカルはLPのジャケを見ながら聴くのも最高ですね。最近は女性ヴォーカルLPはStacey KentとかMelody Gardotとかその他2-3の最近盤を買ってますが、クラシックなJazzはあまり聴かずにいますので、ちょっと聴いてみたいと思いました。
今年はこれが最後と思いますので、安曇野さんへの今年のお礼と来る年のご多幸を祈念して、私からのご挨拶といたします。
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おはようございます。 (siawasekun)
2024-12-30 00:37:16
素敵なショットと解説から様子、雰囲気などが伝わってきました。

見せていただき、とてもsiawase気分です。

ブログ交流で、とても得した気分です。

応援ポチ(全)。
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Unknown (azumino)
2024-12-30 15:25:05
photofloyd(風呂井戸)さん こんにちは

松本城のプロジェクションマッピングですが、今年初めて出かけました。意外に面白かったです。外国の方をはじめ、結構お客様が集まっていて、こういうのも観光資源になるのかと、感心してきました。

このポリー・バーゲンですが、このへんの映画女優の歌は、ポピュラー寄りなので、昔は、日本ではさっぱり聴かれていませんでした。僕は結構好きなのですが、ジャズはインストだという方が多いのだと思います。

ステイシー・ケントは、一度、ライブを聴いたことがあります。頑張っているのが素晴らしいですね。

フロイトさんのブログでは、新作を取り上げられることが多く、すごいなと、感心して拝見しています。今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
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Unknown (azumino)
2024-12-30 15:29:38
siawasekunさん こんにちは

松本城のプロジェクションマッピングに、今年初めて出かけました。お客様も結構集まっていて、人気もあるようです。ただ、残念だったのは、うまく写真が撮れず、かなり枚数を撮ってのですが、使える物が、あまりなかったことです。

夜景に慣れていないのと、腕も良くないのですが、カメラもコンデジなので、今一つだったと思います。まあ、楽しめたから良しとしました。

コメントありがとうございます。
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