安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

LYNN TAYLOR (リン・テイラー) 「ERNIE KOVACS PRESENTS BUDDY WEED AND INTRODUCES LYNN TAYLOR」

2007-12-06 21:14:00 | ヴォーカル(L~R)

リン・テイラー(Lynn Taylor)のアルバム「I See Your Face Befor Me」(Grand Award原盤)が、先月オリジナル・ジャケット仕様のCDで復刻発売されました。CD化は2回目ですが、ヴォーカルファン垂涎の作品なので快挙です。今日は彼女の歌が4曲聴けるアルバムを聴いてみます。

LYNN TAYLOR (リン・テイラー)
ERNIE KOVACS PRESENTS BUDDY WEED AND INTRODUCES LYNN TAYLOR
(CORAL  1956年録音)

Erniekovacspresentslynntaylor

リン・テイラーの初録音です。おかしなタイトルだと最初思ったのですが、このErnie Kovacsは、司会者、コメディアンで、当時ABCのラジオ放送で朝のショーをもっていて、そこにバディ・ウィード(ピアノ)楽団が長期にわたり音楽をつけていたので、アー二ー・コバックス・プレゼントとして録音されたものです。

リン・テイラーはマンハッタンのジャズクラブに出演していたところをWalter Wincehllという人に見出されてラジオやテレビに出演していたとのことですから、このショーにも登場したのだと思います。

彼女の歌は4曲で、それは「Warm Kiss and Cold Heart」、「I've Got an Invitation to a Dance」、「Was That The Human Thing to Do」、「It's Funny To Everyone But Me」です。ちょっとビヴァリー・ケニーに似ていて、テンダーでさわやかです。中でも、「Warm Kiss and Cold Heart」は最高の部類です。繊細かつ優美で思わず聴き入ってしまう魅力があります。

バディ・ウィードのピアノは、ポピュラーとジャズの中間をいくもので、腕前は確かです。曲により、セルダン・パウエル(ts)とフィル・ウッヅ(as)が参加しています。「Jalousie」(ヤコブ・ガーデ作曲のジェラシー)や「It's De-Lovely」で短いながらソロがきけます。

リン・テイラーは、ジャズ批評誌で紹介されたことがあり、読んだ時には聴くこと自体がかなわないと思っていたのですが、こうしてLP(MCAからの特典盤です)でこのアルバムが聴け、さらにグランド・アワー盤をCDで手に入れることができました。ありがたいことです。こちらも覗いてみてください。 http//www6.ocn.ne.jp/~jazzvo/LynnTaylor.html



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。