チラシを見て面白そうだったので、映画「私にふさわしいホテル」を、長野グランドシネマズで観てきました。
チラシの表
チラシ裏
(スタッフ・キャスト)
監督:堤幸彦 原作:柚木麻子 脚本:川尻恵太
出演:のん、田中圭、滝藤賢一、田中みな実、服部樹咲、高石あかり、橋本愛
(あらすじ)
堤幸彦監督がのんを主演に迎え、文壇を舞台に不遇な新人作家の逆襲を描いた柚木麻子の同名小説を映画化。
新人賞を受賞したにもかからわず、未だ単行本も出ない不遇な新人作家・相田大樹こと中島加代子(のん)。その原因は、大御所作家・東十条宗典(滝藤賢一)の酷評だった。憧れの「山の上ホテル」に宿泊した彼女は、憎き東十条が上階に泊まっていることを知る。加代子は大学時代の先輩でもある担当編集者・遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を落とさせることに成功。文壇への返り咲きを狙う加代子と彼女に原稿を落とされたことを恨む東十条の因縁の対決は、予測不能な方向へと突き進んでいく。
何度でも立ち上がり、成功を己の力で引き寄せていく加代子の奮闘に、手に汗を握りながらいつしか虜になっていく。驚いて、笑えて、スカッと元気をもらえる“痛快逆転サクセスストーリー”が誕生した。
(感想など)
主演の女優「のん」の演技がコミカル、大げさ、したたかで、最初から最後まで面白い映画でした。映画では、時代を昭和に設定していたので、文壇の華やかなパーティーや銀座のクラブなど、ストーリー全体に説得力が増していました。
映画「星屑の町」を観たときに(その記事へのリンク)、のんさんの歌のうまさに驚きましたが、今回も銀座のクラブで「夜霧を今夜もありがとう」を披露していて、その場面がことに素晴らしかった。大御所作家を演じた滝藤賢一も、役柄になりきっていて、いい味を出していました。
小説の舞台の一つとなっている「山の上ホテル」が、実際に登場しているのにも感激。映画の主人公が宿泊する部屋は、僕の好きな作家、池波正太郎さんが指定し滞在した部屋だとのことで、歴史や由緒が感じられました。
【映画の公式ホームページ】
(パンフレットから)
パンフレットの表紙
山の上ホテルのイラストが描かれています。
山の上ホテルの解説。川端康成、吉行淳之介、高見順、池波正太郎、山口瞳など作家に愛されたホテル。池波正太郎さんの著書「池波正太郎の銀座日記」(新潮文庫)にも同ホテルは登場しています。
編集者で、中島加代子の大学サークルの先輩、遠藤道雄役の田中圭と、中島加代子(相田大樹→白鳥氷→有森樹李)役ののん。
映画の場面から
銀座のクラブで「夜霧を今夜をありがとう」を歌う中島加代子(のん)。