高関健指揮群馬交響楽団の群馬県富岡市かぶら文化ホールにおける演奏会が2月2日にあったので、聴いてきました。富岡市は、長野県に比較的近い位置にある市です。
チラシ表
(出 演)
指揮:高関 健(群響名誉指揮者)
ピアノ:ニュウニュウ
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:福田俊一郎)
高関健さんは、国内主要オーケストラで重職を歴任し、現在、東京シティ・フィル常任指揮者、仙台フィル常任指揮者、、富士山静岡交響楽団首席指揮者。ニュウニュウ(Niu Niu)さんは、1997年中国生まれ、2018年ジュリアード音楽院卒業、ワルシャワ・フィル、チェコ・フィル、読響などと共演。2017年にユニバーサル・ミュージックと専属契約を交わし、CD発売。詳しくは、下記をご覧ください。
新作を書いた上田素生(うえだもとき)さんは、東京音楽大学卒の 作曲家で、『あまやどり-Listen to the rain-』、『儚い記憶は夢となって』(山形交響楽団委嘱作品)、『空想追体験』(愛知室内オーケストラ委嘱作品)等の作品があり活躍中。Motoki Ueda 上田素生(@motokimusic) • Instagram写真と動画
(曲 目)
上田素生 / 紡ぐ~世界と、未来へ (「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産登録10 周年記念委嘱作品)
チャイコフスキー / ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 作品23
第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ・エ・モルト・マエストーソ、アレグロ・コン・
スピーリト
第2楽章 アンダンティーノ・センブリーチェ
第3楽章 アレグロ・コン・フォート
ニュウニュウ / 花火メドレー (ソリストアンコール曲、有名曲をピアノソロ用に編曲してつなげたもの)
〈休憩〉
ブラームス / 交響曲第1番 ハ短調 作品68
第1楽章 ウン・ポコ・ソステヌート~アレグロ
第2楽章 アンダンテ・ソステヌート
第3楽章 ウン・ポーコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ
第4楽章 アダージョ、アレグロ・ノン・トロッポ・コン・フリオ
ドヴォルザーク / スラブ舞曲第8番 (オーケストラアンコール曲)
(感 想)
上田素生さんの富岡製糸場世界遺産登録10周年記念の新作は、「繭が桑の葉を食べる音」をイメージして作った曲のようです。そのイメージからか、弦楽器が刻む弱音からスタートし、そのあと、映画音楽を想わせるような旋律が出るなど、美しくて明るい気分になる曲でした。
ピアノ協奏曲第1番ですが、冒頭からテンポが速めで、ホルンなどたっぷりと鳴らしてほしい僕は、やや期待外れ。加えて、ニュウニュウさん(p)の音が、力を入れ過ぎたのか割れていて、きれいでなく、その印象が最後まで続きました。ブラボーが飛び交ったのでよい部分もあったのかもしれません。
ブラームスの交響曲第1番は、良い演奏で、高関さんの指揮が素晴らしく、第2楽章などチェロを始めとした中低音を濃密に響かせていて、さらに、オーボエはじめ管楽器のソロやティンパニが最高でした。定期演奏会とは異なり、客演奏者が目立ちましたが、よくまとまった演奏のように感じました。
(出演者プロフィール)
【高関健さん ツイッター】
高関 健(@KenTakaseki)さん / Twitter
(当日の演奏写真。群響フェイスブックからお借りしました。)
ブラームスの交響曲第1番を演奏しているところ。
高関健(指揮)
左側に、ニュウニュウ(p)。
高関健さんとニュウニュウさん。
作曲家の上田素生さんと、高関健さん。
【群馬交響楽団ホームページ】