安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

西川智也クラリネット・コンサート (6月19日 上田市サントミューゼ)

2024-06-20 19:30:00 | クラシック演奏会

群馬交響楽団の首席クラリネット奏者の西川智也さんのミニコンサートが、上田市サントミューゼであったので、聴いてきました。

   

チラシの表

(出 演)

クラリネット:西川智也
ピアノ:三原未紗子

西川さんは、大坂教育大卒業後、東京芸大大学院及びN響アカデミー終了。東京音楽コンクール木管部門、日本木管コンクールクラリネット部門で1位受賞。ソリストとして、日本フィル、東京フィル、群響などと共演。現在、群響首席クラリネット奏者。三原さんは、桐朋学園大学を経てベルリン芸大卒、モーツァルテウム大学院を卒業。第26回ブラームス国際コンクール優勝。日本センチュリー響、パシフィックフィル東京などと共演。桐朋学園大学非常勤講師。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。

(曲 目)

シューマン:幻想小曲集
シューベルト:『冬の旅』より「菩提樹」
ワーグナー:『ヴェーゼンドンク歌曲集』より
        第3曲「温室にて」
        第5曲「夢」
ブラームス:クラリネット・ソナタ 第1番 
      第1楽章 アレグロ・アパッショナート
      第2楽章 アンダンテ・ウン・ポコ・アダージョ
      第3楽章 アレグレット・グラツィオーソ
      第4楽章 ヴィヴァーチェ

シューベルト:『美しき水車小屋の娘』より「小川の子守歌」 (アンコール曲)


(感 想)

平日の19時からのコンサートでしたが、320席の小ホールは、40%程度の入りでした。クラリネットそのものや曲目に馴染みが薄いためだと思われましたが、演奏内容が良かっただけに、もっと多くの方に聴いてもらいたかったコンサートでした。

曲目は、ドイツロマン派の作曲家のものでしたが、シューマンの「幻想小曲集」とブラームスの「クラリネット・ソナタ第1番」を聴けて、出かけた甲斐がありました。西川さんは、音色を様々変化させて演奏を行っていて、木管楽器の面白さを味わうことができました。

ハイライトは、ブラームスのソナタで、第3楽章の憂いを帯びた表情付けや第4楽章の闊達さなど、楽しめました。三原さんのピアノ伴奏もきっちりと合わせていて、音色も柔らかく、こういった室内楽にピッタリだと感心しました。

(プロフィール)

西川智也ホームページ:にしかわともや(@nishikatoya)さん / X

 

三原未紗子ホームページ:PIANIST MISAKO MIHARA

 

【上田市サントミューゼ】

ホームページ:サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館) (santomyuze.com)

 

(演奏会場で購入した西川智也さんのCD)

【L'heure Verte(ルール・ヴェルト)】

   

西川智也(クラリネット)、岡田奏(ピアノ)。(Lapalace records 2022年9月録音)。フォーレ、ドビュッシー、プーランクなどフランスの作曲家の作品や、ストラヴィンスキー、アストロ・ピアソラの作品を収録。曲目がバラエティに富んでいて、面白い。

   

西川さんからサインをもらい、ちょっと話もしました。


粟谷巧「BREEZE SUITE」、タリーズの「日向夏のシフォンケーキ」、安曇野市で梅の収穫。

2024-06-19 19:30:00 | ベース・ドラムス

タリーズコーヒーで、ようやく「日向夏のシフォンケーキ」をいただくことができました。スポンジ、クリームの部分ともに爽やかな感じがしました。爽やかな感じの演奏です。

粟谷 巧 (Takumi Awaya)
Breeze Suite (disk UNION 2023年録音)

   

ベースの粟谷巧(b, 1985年生)さんは、北海道北見市生まれ、高校卒業後、札幌に出てきて、福居良(p)や山田敏昭(p)と共演。渡辺貞夫バンドの一員として活動を行うなど、東京でも知られるようになり、2020年には拠点を東京に移しています。

メンバーは、粟谷巧(b)、山本拓真(p)、高橋直希(ds)。山本拓真さん、高橋直希さんともに北海道出身ですが、三人とも東京に拠点を置いて活躍中です。録音は、2023年2月2日に、東京六本木のジャズクラブ「alfie」で行われました。ライブ録音です。

(英文表記)Takumi Awaya(b)、Takuma Yamamoto(p)、Naoki Takahashi(ds)。

曲目は次のとおり。

1  I Should Care (Axel Stordahl, Paul Weston)
2  Pretty Woodstock (Toshiaki Yamada)
3  Breeze Suite (Takumi Awaya)
    a) Introduction
 b) In the Forest
 c) In the Ocean
4  Too Late Now (Burton Lane)
5  Mellow Dream (Ryo Fukui)
6  My One and Only Love (Guy Wood)
粟谷巧の自作が3の1曲、スタンダード曲の1, 4, 6に、山田敏昭作「Pretty Woodstock」と福居良作「Mellow Dream」。札幌で活躍したピアニスト、山田敏昭(1958~2021年)と福居良(1948~2016年)の曲が聴けるのが嬉しい。

オーソドックスな4ビートのピアノトリオを楽しめるアルバム。粟谷巧(b)は、リーダーではあるものの、全体を通して、ピアノ、ドラムスと協調していて、好感が持てます。ポール・チェンバースを髣髴とさせるような張りのある音でソロに、バッキングに活躍していますが、アンコールに演奏された、メロディをとる「My One and Only Love」が、特に心に残ります。山本拓真(p)の「Mellow Dream」における白熱したプレイや高橋直希(ds)の起伏のあるプレイもあって、購入して良かった作品。

(ライナーノートの写真と、関連ホームページ)

上段:粟谷巧、下段:高橋直希

高橋直希ホームページ:Takahashi Naoki Official Website - (takahashi-naoki.com)

上段:山本拓真、下段:トリオで演奏をしている写真。右側に「Memory of Ryo and Toshi」と入っています。福居良さん(Ryo)と山田敏昭さん(Toshi)の二人に捧げられたライブでもあるようです。

山本拓真ホームページ:Takumadrops Official Website -

(参考)本作から「I Should Care」が聴けます。

I Should Care (youtube.com)

 

【タリーズコーヒー MIDORI長野店】

住所:長野県長野市南千歳1丁目22−6 MIDORI長野2F
電話:026-269-6850
ホームページ:Taste The Difference | TULLY'S COFFEE - タリーズコーヒー (tullys.co.jp)

外観。場所柄、新幹線や在来線の待ち時間に利用する方が目につきます。

ブレンド珈琲と日向夏のシフォンケーキを注文。

珈琲。やや濃い目です。

『宮崎県産の「日向夏」を使用したシフォンケーキ。日向夏果汁を練りこんだふわふわのシフォン生地に、ホイップクリームと甘酸っぱい日向夏ソースをデコレーションしました。爽やかな香りが広がる、夏らしいスイーツ』だそうです。

取り分けたところ。夏向きの一品で、しっとりとして美味しかった。

(安曇野市宅で梅の収穫)

今年は、全国的に梅が不作のようです。ところが、安曇野市宅の梅の樹には、実がいっぱいつきました。近所の奥様から、自宅の樹には梅がなっていないので、お宅のものをいただけないかと申し出があったので、手伝ってもらいながら収穫。放ってあるだけの樹ですが、皆さんのお役に立てて良かった。備忘に写真を掲載。

樹がふさふさしています。

枝の先まで、実がたっぷりとなりました。

収穫しました。これは一部です。


甲府駅ビル・セレオ5階「そば・ほうとう・郷土料理 信玄」で、「鳥もつ煮そば定食」のランチ。

2024-06-18 19:30:00 | グルメ

先日、甲府市に行った際、甲府駅ビルのセレオ甲府で、そば・ほうとう・郷土料理の「信玄」に入りました。夕食にはまだ早い時間だったので、空いていたので、入店。

「鳥もつ煮そば定食」を注文。甲府のソウルフードと言われる鳥もつ煮は、元祖のそば店「奥藤」が有名ですが、他のお店はどうかと、この機会に注文。濃厚なタレが絡み、結構いける鳥もつ煮でした。

外観

お店の前には、「鳥もつ煮そば定食」が展示してありました。

店内。奥の席です。数名のお客様がいましたが、ほとんど「ほうとう」をいただいていました。

メニュー。ほうとうです。

そば、うどん、ごはんもののメニュー。

鳥もつ煮そば定食

そば。このそばは、量的には十分なものの、やや粉っぽくて、もう一つでした。

焚き込みごはん。貝(鮑だと思います。)も入っていました。

鳥もつ煮。甘塩っぱいタレがたっぷりでした。可能なら、ビールやハイボールもいただきたくなります。

とろろもついてきました。ごはんにかけましたが、そばに使うことも可能です。このとろろは、美味しかったです。

大根おろしとキノコなど。

漬物

そばの薬味とつゆ。

(参考)「鳥もつ煮」に関するホームページ

甲府市/甲府鳥もつ煮 (city.kofu.yamanashi.jp)

【郷土料理 信玄】

住所:山梨県甲府市丸の内1-1-8 セレオ甲府 5F
電話:055-232-3160
ホームページ:そば・ほうとう・郷土料理 信玄 - 甲府/郷土料理 | 食べログ (tabelog.com)


パスカル・ロフェ指揮 群響定期演奏会【プロコフィエフ:ピアノ協奏曲3番(アレクセイ・ボロディン(p))、ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ】

2024-06-17 19:30:00 | クラシック演奏会

パスカル・ロフェ指揮群馬交響楽団の第599回定期演奏会が、6月15日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴いてきました。

   

チラシ表

(出 演)

指揮:パスカル・ロフェ
ピアノ:アレクセイ・ボロディン
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)

パスカル・ロフェさんは、パリ国立高等音楽院卒業、1988年のブザンソン指揮者コンクール第2位。2014~22年までフランス国立ロワール管音楽監督、2022年からクロアチア放送響音楽監督。フランス放送フィルやフランス国立ロワール管と録音したCD多数。アレクセイ・ボロディンさんは、1977年レニングラード生まれ、モスクワ音楽院でヴィルサラーゼに師事、2003年ゲザ・アンダ国際コンクール優勝。以後、ロンドン響、BBC響、N響などと共演、CD多数。詳しくは、下記をご覧ください。

(曲 目)

デュティユー / メタポール 
プロコフィエフ / ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26
          第1楽章 アンダンテ~アレグロ
          第2楽章 アンダンティーノ
                            第3楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ

(アンコール アレクセイ・ボロディン(p))
ショパン/エチュード 作品25 「エオリアンハープ」
アレクセイ・ヴォロディン/エチュード

〈休憩〉

ストラヴィンスキー / バレエ音楽「ペトルーシュカ」 (1947年版)
            第1場 謝肉祭の日
            第2場 ペトルーシュカの部屋
            第3場 ムーア人の部屋
            第4場 謝肉祭の日の夕方

(感 想)

パスカル・ロフェさんは、現代音楽を多く指揮していて、今回の曲目も現代作品が並びました。デュティユー(仏, 1916~2013年)の「メタボール」は、指揮者のジョージ・セルの委嘱で作曲されたもの。5つの曲で構成され、第2曲の弦楽合奏が、響きがきれいで印象に残りました。

プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、有名曲ですが、僕は初めて聴きました。冒頭のクラリネット独奏の旋律など抒情的な部分がある反面、第3楽章では、強烈なリズムと音響が炸裂していました。ピアノ独奏のアレクセイ・ボロディンさんの技巧が冴えていて、細部まで明瞭でした。

「ペトルーシュカ」は、バレエ音楽だけに、プログラムノートを読み、その場面を想像しながら聴きました。今回演奏された3曲全て色彩感が豊かで、金管や木管楽器の活躍が目立ちましたが、ペトルーシュカにおけるトランペットの太田恭史さんの演奏が、音色、フレーズと良いように感じました。

(演奏写真 群響facebookからお借りしました。)

パスカル・ロフェ(指揮)

アレクセイ・ボロディン(p)

群馬交響楽団

   

群響ダルマを持ったボロディンさんとロフェさん。

(出演者のプロフィール)

   

   

【群馬交響楽団】

住所:群馬県高崎市栄町9-1 高崎芸術劇場3階
電話:027-322-4316
ホームページ:群馬交響楽団 (gunkyo.com)

【本公演に関連して予め聴いたCD】

   

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番。マルタ・アルゲリッチ(p)、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィル(1967年録音)。アルゲリッチももちろん良いのですが、ベルリンフィルの木管楽器陣の素晴らしさは、目を見張るばかりです。2011年にDSDマスターされたSACD専用盤(2018年発売)で、聴いています。


ジョニー・グリフィン「SOUL GROOVE」、長野市中御所の「大連飯店」でコーパオロー定食。

2024-06-16 19:30:00 | テナー・サックス

長野市の自宅近くに昨年の夏に移転オープンした「大連飯店」に初めて入りました。東北料理の「コーパオロー」があったので、その定食を注文。甘酢が癖になりそうな料理でした。癖になりそうな演奏を。

JOHNNY GRIFFIN (ジョニー・グリフィン)
SOUL GROOVE (ATLANTIC 1963年録音)

   

テナー・サックスのジョニー・グリフィン(1928~2008年)とトロンボーンのマシュー・ジー(1925~1979年)の二人の名前を冠したアルバムです。マシュー・ジーのオリジナル曲が多く収録されていますが、ジョニー・グリフィンの演奏目当てで入手したアルバムです。

メンバーは、ジョニー・グリフィン(ts)、マシュー・ジー(tb)、ハンク・ジョーンズ(p, org)、アーロン・ベル(b, tuba)、カルロス・ポテト・ヴァルデス(bongo, cong)、アート・テイラー(ds)、ジョン・パットン(org)。ハンク・ジョーンズが参加し、2曲でオルガンを弾いているのも注目されます。

(英文表記)Johnny Griffin(ts)、Matthew Gee(tb)、Hank Jones(p, org)、Aaron Bell(b, tuba)、Carlos "Potato" Valdes(bong, conga)、Art Taylor(ds)、John Patton(org)。

曲目は次のとおり。

1  Oh Gee (Matthew Gee)
2  Here (Matthew Gee)
3  At Sundown (Walter Donaldson)
4  The Swingers Get The Blues Too (Matthew Gee)
5  Twist City (Matthew Gee)
6  Poor Butterfly (John Golden,  Raymkond Hubbell)
7  Mood for Cryin' (Aaron Bell)
8  Renee (Matthew Gee)
マシュー・ジーの自作が5曲、アーロン・ベルの自作が1曲に、スタンダード曲の「At Sundown」と「Poor Butterfly」。ハンク・ジョーンズは、2と6でオルガンを弾き、ジョン・パットンは、1, 5, 8に参加しオルガンを弾いています。

オルガンやコンガを加えた編成によるソウルフルなアルバム。マシュー・ジー(tb)は、C・ベイシー楽団やD・エリントン楽団でも活躍した人で、スイング寄りの演奏を行っています。各曲は、簡単なアレンジが加えられているだけですが、各人のソロなど聴き応えがあります。ジョン・パットン(org)が加わりソウルフル~ファンキーな「Twist City」では、グリフィン(ts)、ジー(tb)がノリノリのソロをとり、「Mood for Cryin'」では、ハンク・ジョーンズ(p)の洗練されたソロやグリフィン(ts)の豪快なプレイが聴けます。

(参考)本作から「Twist City」が聴けます。

Twist City ~ Johnny Griffin & Matthew Gee & Their Soul Groovers (youtube.com)

   

レコードのラベル。一応、アトランティックレコードのオリジナル盤です。

安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるレコードは、ジョニー・グリフィン(ts)のリーダー作で、右から「Blues for Harvey」(Steeplechase 日本盤)、本作「Soul Groove」(Atlantic オリジナル盤)、「JOHNNY  GRIFFIN」(ARGO 再発盤)。


【大連飯店】

住所:長野県長野市中御所2-15-11  アシスト長野マンションⅡ 1F
電話:026-219-1785
ホームページ:大連飯店 - 長野(JR・しなの)/中華料理 | 食べログ (tabelog.com)

外観

店内。カウンター席、テーブル席に、小上がりもあります。

カウンター席に腰かけました。

コーパオロー定食を注文。長野市内で、コーパオローを出しているお店は珍しいです。

スープとサラダは、セルフでとってきます。お替り自由です。

自分で持ってきた、サラダとスープ。キャベツなど野菜に加え、豆腐が用意されていました。スープは、ワカメやかき卵など具が豊富です。

コーパオロー定食。

コーパオローは、豚ひれ肉の唐揚げを甘酢で絡めた料理です。ボリュームもあります。

甘酢がたっぷり。

定食には、漬物の他、杏仁豆腐がついてきました。次回は、回鍋肉あたりを食べてみたい。