家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

散歩用ネコ

2009-11-20 07:54:31 | Weblog
春野の我が家から坂を北に 7 8分下るとネコ屋敷がある。

全部で30匹位飼われているようだ。

その飼い主が散歩で我が家の前を通る。

娘さんと母親だったり、それに父親が加わったりする。

その一行に最近ネコもついてくるようになった。

日替わりでついてくる子が違うようだ。

シッポをピンと立てて歩く姿を見ると、猫が嬉しがっていることが分かる。

ネコの常として人の前を歩いたり立ち止まると脚にスリスリしたりしている。

犬の散歩とは全く違う。

人間としてはネコを連れて歩くのは邪魔なのだが、可愛いから連れてくるのだろう。

私がちょうど居合わせると必ず声を掛ける。

そういうネコはたいていは人間が恐くないから寄って来てくれる。

そんなとき私はネコに「ありがとう」と言って撫でさせてもらう。

飼い主も嬉しそうに見ている。

あるとき、きりりとした顔立ちの私好みの子がやって来た。

そっと小声で「うちの子になれ」と言ってみた。

私が家の中に入ろうとすると猫がついて来そうになった。

「チビッ。チビ。チビーッ」

飼い主が名前を呼んでも帰らない。

あわてて敷地の中に入って来て抱っこして連れ戻した。

ネコも私も魔が差したのだが飼い主が許さなかった。

30匹飼っていても手放せないのだなと分かった。


エンジンブロワー

2009-11-19 08:53:48 | Weblog
エンジンブロワーなる機械を購入した。

エンジンの回転力でプロペラを回し、その風で落ち葉を吹き飛ばしたり、その逆に吸い込んだりするものだ。

春野の敷地には落葉する樹木がたくさんある。

それらを今までは、掃いていた。

掃くのがけっこう疲れるのだ。

敷地には小砂利を敷いてあるので掃くにも神経を使いテクニックが必要になる。

だが次の日に行くと元の木阿弥になっている。

それが余計に疲れを呼ぶ。

また道路には杉の枯れ葉がところ狭しと落ちてくる。

敷地内の樹木の枝に長い間引っかかったままになっている物も多い。

それらを全部吹き飛ばしてやる。

まずは敷地内から道路に吹き飛ばし、その後道路から更に下の我が家の山に吹き飛ばす。

敷地も道路も同時にきれいになるというわけだ。

草刈り機と同じ燃料だから作り置きがあり操作も同じようなものだろう。

と、ここまでは使用前の考え。

実際に使ってみると、これがなかなか優れものだ。

軽くて力持ち。

アイドリング状態でも風が送られるので軽い枯葉などは、これで充分に飛んでゆく。

枝ごと落ちた杉の葉や水気を含んでいる葉などでも少しアクセルを開いてやれば、たちどころにすっ飛ぶ。

ただこれも慣れが必要なようで、どこからどちらに飛ばすかという事前予想を要する。

短時間に多くの仕事量をこなすことができた。

Y爺さんもやって来て試していった。

「こりゃあいい。使える」と太鼓判を押していった。

メーカー名と品番を手帳に書き込んだから早晩入手するだろう。

道路を掃除機で吸い取ったようにきれいにしておいた。

次に行ったとき近所の人たちと会うのが楽しみだ。

何と言うだろう。

目立てキット

2009-11-18 08:21:09 | Weblog
チェーンソーの目立て用工具を購入した。

やすりホルダー 丸やすり 平やすり ファイルゲージ などが入っている。

チェーンソーのソーには当然刃がついている。

使えば刃は丸くなり切れなくなる。

そこで刃の目立てが必要になるというわけだ。

今まで目立てはお金をかけて購入した機械屋さんに出したり無料で知り合いの庭屋さんにやってもらったりしていた。

だが、そんなことをしていたらいつまで経っても出来るようにはならん。

森林組合に間伐をお願いしてあるので、これから我が家の山でも間伐材がたくさん出ることになる。

それらを何とか自前で使える材料にしたいと思っている。

それには基本であるチェーンソーを使えるようにならなきゃいけない。

で、それには目立てが出来るようにならなきゃいけない。

ネットで見てみると、いろいろやり方があるようだ。

ヤスリの掛け方も前からとか後からとか正反対の方法が紹介されている。

YouTubeにも動画がたくさんある。

まずは、やってみないと。


怪しい奴解決編

2009-11-17 08:32:42 | Weblog

怪しい奴について有力な情報を入手した。

Y爺さんに人相や服装を伝えておいたところ彼も奴を見つけた。

 Y爺さんの言う人相や背格好また持っていたリュックサックなどが私の言っているものと一致した。

「そいつですよ」と私。

 「そうだら?」とY爺さん。

「あれはのう。あの家から出た人が、ここに嫁いで、その息子で、大学を出て、学校時分からよーく出来たって。それで大学院に進んで。家業を継ぐことになって・・・・」

Y爺さんの田舎情報局員としての能力はたいしたものだった。

あまりにも盛りだくさんの話から要約して 「じゃあこういうこと?」と問うと

 「そう」と答えた。

「つまり怪しくないってこと?」と問うと 「そう」ということだった。

 早速駐在さんに伝えに行った。

 駐在所の中の小さな応接椅子に座って話した。

 事の次第を伝えると 巡査は「分かりました。それは○○さんですね?」と言う。

 「そうです。ご存知ですか?」と聞くと

「知っていますよ。もし彼が歩いていても怪しくないから質問しませんねぇ」ということだった。

 「こんな結末で良かった」と二人で大笑いした。

 巡査は、さすがに、この町の住民のことをよく知っている。

 安心した。

すると何か? じゃぁ私が奴に(いや彼に)声を掛けたとき怪しいと思ったのは彼のほうか?

怪しい奴だから関わりにならないようにしようと思って、そそくさと立ち去ったわけか。

じゃぁ今回は、やはり私が怪しい奴だったというオチだ。


春野産業まつり

2009-11-15 09:12:04 | Weblog
春野産業祭りに行って来た。

河川敷に広大な駐車場を整備していたのだが朝の豪雨によって、川は濁流となり今にも駐車場を飲み込もうとしているかのようだった。

ほとんど使用不能になった河川敷から少し離れた文化センターに駐車してシャトルバスで会場に戻った。

5分もしないうちに到着した。

会場には鮎やヤマメを焼く匂いサトイモを焼く匂いが、ここかしこに流れる。

まだ11時にもなっていないのに腹が減ってきた。

山あいに響く場内アナウンスの声が祭りの雰囲気を盛り上げるのに役立っている。

友達たちと連れ立ってゾロゾロと歩いて回った。

私の興味のある物は、ナタやチェーンソーなどの林業グッズ。

妻と妻の友人たちは食べ物や花など。

鹿の角が展示即売されていた。

「時々山に落ちているけど二つ揃った物はないよ」という説明だった。

鹿が自分で角を外したのではなく人間の手によって切り取られた物だ。

これは買う物ではなく拾う物と考えている私は

「妻の頭には、もっとリッパな角が生えている」と言ってその場を離れた。

警察のコーナーに行ってみた。

我が村担当の巡査は私の顔を見るとすぐに寄って来て「怪しい男」の話をした。

何者かは掴めてないようだが気にしていてくれることが分かって嬉しかった。

重い荷物を抱えてシャトルバスに乗り込んだ。

シャトルバスから我が家の敷地を眺めた。

杉の木立の中に少し紅葉した雑木が見えた。

「あそこが我が家の山だよ」と妻に話した。

まだまだ集まってくる乗用車が駐車場に入りきれず道路に繋がっていた。


見舞い見舞われ

2009-11-14 07:53:12 | Weblog
母と母の兄を連れて母の妹のところに行った。

おじは今年妻を亡くした。

「寂しい?」と妹に聞かれて

「おお。寂しいよ」

と答えながらも

「なんだ、お前たちの方が先輩じゃないか」と言う。

確かに二人とも未亡人だ。

「あの人生きてる?」

まるで犬や猫の生存を問うような質問があり

「おお。生きているよ」という簡単な答えが返ってくる。

この世代の人たちに死は身近なものである。

「うまく逝きたい」

これが最大の関心事だ。

ただその迎えが来るまでは何かの役に立っていたいというのが、育ちを同じくした人たちの等しい意見であった。

農家の大家族の中で育った幼い頃の話は、決して裕福ではなかったし教養高いものでもなかった。

だが、それぞれに割り当てられた仕事を、いやいやこなしていく中で家族の一員であることを実感していたようだ。

それが楽しかったようで、よく話題に上っている。

そのころの躾は今も生きていて、やることは違っていても基本は変わっていない。

ただ時代の違う子や孫たちとの考え方の違いは大きい。

「もったいない」が通用しにくくなっていることは先日のプリンターの故障で私も味わった。

80歳を越えた人たちには気に入らないことだらけに違いない。

だが明るく生き抜く力は私よりも、はるかに旺盛な気がした。

プリンターが壊れた

2009-11-12 09:54:22 | Weblog
プリンターが壊れた。

インクの補充をしていた時突然二つの赤ランプが交互に点滅し始めた。

取説では販売店に相談せよとなっている。

急ぎでプリントするべきものがあった。

しかたなく友人にお願いした。

さて、どうしたものかと思案した。

最近妻のコピー機が壊れて買い替えしたばかりだったことを思い出した。

「たしか複合機だった」

確かめてみるとコピー スキャナー プリンター となっている。

「これでいいじゃん」

急遽これで間に合わせることにした。

印刷してみたところ「OK。何の問題も無い」

このコピー機は1万円未満だった。

ところがインクは5000円。

壊れたプリンターのインクは7000円。

機械とインクの値段の差が少ないことに愕然とする。

世の中変わったことを実感する。




妻の草刈り

2009-11-11 07:42:01 | Weblog
妻が久しぶりに草刈りを手伝ってくれた。

2台の草刈り機のエンジン音が山に響き渡った。

道路から上の山の下草を刈る。

3メーターもある木でも刈ることが出来れば刈ってしまう。

そのかわり道路に落下して交通の妨げにならないか注意を要するが。

大きな木や刈りにくい場所は私の担当だ。

妻は草や緩斜面を担当した。

私が手を休めて妻を見てみると、けっこう危ない所でも平気で作業している。

作業途中で声を掛けないほうが安全なので声を掛けずに写真だけ撮った。

妻の刈り残しを私が刈りに行った。

土から出ている杉の根っこを掴んで登り足場を決めて刈った。

ところがバランスを崩してしまった。

アクセルレバーに手が引っかかりエンジンが回転を上げた。

私の顔はエンジンカバーにくっ付いている。

かろうじて顔をやけどしなくて済んだが熱くやかましい。

「落ち着け落ち着け」と言い聞かせた。

エンジン回転数を落とす前に、上ってきた時に掴んだ根っこを手探りで捜した。

「よし見つけた」

右手で根っこを掴み左手でアクセルレバーを戻し回転が落ちたところでエンジンを切った。

「やれやれ。さてどうやって下りようか」と山に向いていた体を道路側に反転した。

右手を離して左足を一歩出したとたん「ズルーーー」と滑り落ちた。

約2メーターの滑落だ。

下で斜めになって止まったところを妻とY爺さんが見ていた。

「そこは足場無しじゃ無理だ」と爺さん。

自分の顔で草刈り機を山の斜面に押し付けていたところは切りそこなった草の陰で見られなかったようだ。


吹き矢静岡県大会があった

2009-11-10 08:33:19 | Weblog
吹き矢の静岡県大会があった。

私の所属する磐田支部が主になって開催したので忙しかった。

会計係りのほかに当日は朝から駐車場係りで道路に立って車の案内をした。

それが終了して、いよいよ始まってからは、今度はカメラマンをやった。

自分が吹くときになると忙しさを忘れて、やっと試合の緊張がやってくる。

60余名が揃って試合をするというのに場内は静かだ。

その静けさが、ひとしおの緊張感を呼ぶ。

今日はテレビ局が来て撮影をしている。

それが尚のこと気持ちの高ぶりを加速しようとしている。

まずは5矢の試射が許されている。

1矢目を吹く。

5点。

少し上にずれたようだ。

いつもの練習場より会場が広く的のうしろの台も、そしてその台の色も違うので狙いにくい。

2矢目からは真中7点に入った。

微調整が出来たようだ。

5矢吹き終えると自分としては満足のいく点数だった。

さあー。

それでは本番だ。

筒を口に入れて腹筋を使って一気に吹く。

それを繰り返して1矢1矢慎重に吹く。

いく分緊張していたが、まあ思ったとおり吹けた。

結果は7点に3本5点に2本の31点だ。

最近の練習では良く出る点数であり、まあまあというところだった。

次の本番まで再びカメラマンをする。

そしてまた本番。

今度も31点だった。

午前中の試合は終了して、その段階では入賞も可能であるし脱落もありえる点数だった。

午後も結局31点を2回出して4回とも31点の合計124点だった。

成績は全員の中で二人いる最高点であり組み分けされたBクラスでの優勝であった。

実は、今回は心配事があった。

このところ調子が良くて月例会での優勝が続いていた。

そこが要注意なのだ。

いくら自分を無の状態にさせようとしても過去の優勝や出した点数の事実が思い出され、ついつい欲が出てきてしまう。

その欲を押さえ込まないと落ち着いて吹き矢に集中できない。

なんとか押さえ込んで優勝という結果は出た。

だが優勝という輝かしい過去は生まれたが同時に次のプレッシャーも生まれたというわけだ。

次は県大会に優勝したという自己の過去との闘いになる。

自分の中に邪魔する奴が居ることは承知している。

奴がいやらしいのは自分の全てを知っているということだ。

過去よりも良い点数を出したいという向上心すら土壇場に於いては手ごわい相手に変貌する。

作法は正しいか?

狙いは確かか?

呼吸に集中しているか?

過去を忘れ今だけに生きている人生に似たこの吹き矢が難しいこと。

結婚33周年

2009-11-05 08:00:12 | Weblog
結婚してから33年が過ぎた。

二人だけで小さな祝いの席を設けた。

「どこにする?」「何にする?」

「近所で美味しい物でも食べようか」

ということで「天神蔵」という地酒地ビールの店に行った。

歩いて30分。

空いていたので広い空間は静かだった。

二人だけでノンビリ飲んで過去の思い出話に花を咲かせた。

続いて二軒目はタクシーで「民俗村」へ。

韓国語教室でたまに使う店だが妻は初めてだ。

オカミが私を覚えていてくれた。

結婚して33年になると韓国語で言っている途中から

「あらいいじゃないの結婚記念日。33年素敵じゃない」と流暢な日本語で誉めてくれた。

妻は「韓国に行った気になったよ」と言って喜んでくれた。

この店からは歩いて帰った。

50分間。

夕食は少なめにしている私たちなので歩いて帰ってちょうど良い腹具合になった。

ささやかな宴だったが34年への良いスタートだった。